2013-01-01から1年間の記事一覧

理科の授業

今日は校内研究会で理科の授業公開を行いました。教育委員会の指導等を除けば、人に見せる授業としては本当に久しぶりです。ちなみに私は理科免許を持っており、どの教科について一番「知識」を持っていますか? と問われれば間違いなく「理科ですね」と答え…

一緒に考えるということ

今日は本当によく仕事しました。すごく疲れたのですけれども仕事の中にとても充実した話し合いが組み込まれてので、疲れの半分は吹き飛びました。 ある学級の悩みについて話をしていたとき、ちょうどスクールカウンセラーの方の出勤日でしたので「3人で話し…

インタラクティブカリキュラムの次

ぼんやりとインタラクティブカリキュラムのステップ2を考えています。 ステップ1は一言で言うならば「書く」 ですがステップ2は「読む」です。 でも物語を読むの「読む」ではありません。理数を「読む」です。 これはPISAテストのイメージを通常の授業に…

見せるということ

私のブログを読んでいる人の中には記事を読んで「なんて高飛車な人なんだろう!」って思う人も多かろうと思います。僕だったら読まないかも知れません(笑) それでも堂々と書くのは、僕はそれを子どもの姿として隠さずに見せてきたからです。言葉ではどんな…

授業研究

どこの学校でも校内の授業公開、そして授業研究会を開いている思います。 そのゴールとはどこにありますか? ほとんどの学校、教師のゴールは「研究をまとめる」ことにあるのではないでしょうか? その研究の中に子どもの声、姿、思い、願い、そして喜び、希…

馬鹿になっていけない

放射線リスクについてさまざまな場所で「全く危険性はない」という話が聞かれます。僕のスタンスは「おそらく大きな危険はないけれども、無防備でよいわけではない」というものです。放射線リスクというものはあくまで確率ですから、その確率は小さければ小…

子どもを育てる目線

先日、校内の生徒指導報告会を開きました。そのための個別の資料作成を先生方にお願いしましたが「どうせそんなところに出しても」というお考えの方もおります。その考えの基盤には「どうせその子が悪いのは保護者や環境が悪いので私がそこを指導するしかな…

嫌でも改革は進みます

私は「不易と流行」という言葉が大嫌いです。正確に言うとこの言葉を使う人が大嫌いです。なぜなら「不易」のことしか考えていない人が使う言葉だからです。もしも新しい価値観や指導法、理念を自分に取り入れている、取り入れていこうとする人であれば、不…

教師は「仕事」をしてはいけない

今多くの教師たちは疲弊しています。「仕事をしている」からです。 今の教育現場は「教師という仕事」に徹することを要求されます。 決められたルールで、そつなく、トラブルがおきないように。 そこにはクリエイティブな部分はほとんどなく、それぞれがそれ…

場が子どもの行動を左右する

今年は生徒指導主任ですので「○年生の○○がこんな悪いことをした」なんて話が毎日のように入ってきます。その子どもがそうなる原因は、そりゃ幾重にもあります。家庭環境、育ち、子どもの持っている性質、場合によっては発達障害などが隠れていることもありま…

強みとは何か?

以前によく古田さんと「何がなければ教師として成り立たないか?」という話をしました。僕たちの出した答えは「耳」でした。あなたは何がなかったら授業が成立できないでしょう? そのコアの部分が「自分」であり、自分の「強み」であるのです。 人によって…

50代の先生

今、学級崩壊を起こしているのは若い先生よりも50代の先生の方が多いと言われています。(本当かどうかは詳細なデータがないので分かりません)でも、本気の50代の先生からすると僕はまだまだだなぁっていつも思わされます。今日はそんな話。 本校でも5…

長野放射線講座のご案内

長野県の先生方へ。 7月27日(土)長野県総合教育研修センターにおいて、放射線教育の講座をさせていただくことになりました。よろしければご参会ください。震災から現在までの郡山市の現状とその教育についてお話するとともに、災害時における教育のあり…

一つにこだわるということ また

昨日の話に続きます。 そうはいっても若いうちにはたくさんの実践に目移りします。どれもこれもが輝いて見え、自分の実践は鈍く見えるものです。でもそうした「輝いている」ように見える実践も実は、多くの苦難と失敗を乗り越えて現在があります。とうぜん、…

一つに絞ってこだわるということ

私は料理が比較的上手です。ですが絶対に嫁さんにはかないません。もちろん嫁さんが家政科出身というのもあるのだけれども、そんなところに理由があるわけではありません。 全ての道の「上達」というのは実は同じようなプロセスをたどるのだなと最近つくづく…

今年も特設勉強部が始まりました!

正式には放課後学習支援 6年前に子どもが付けた名前が「明るく楽しく学ぼう会」 我々教師が使うのは通称「特設(水泳とか音楽とか陸上があるからね)勉強部」です。 本校の実践が革新的・画期的なのは2点。 一つは「子どもが嫌がらない」 二つ目は「校務分…

子どもを大人にさせない社会

学校の役割は子どもを大人にすることです。 小学校3年生の社会科の学習では地域の学習を行います。まずは学校の周りの様子を探検していろいろなものを探して地図上に表していきます。その中でも子どもの目印になるものはやはり「お店」や「公共機関」です。…

場を感じ取る力

教師の仕事には鈍感さも時には必要です。全てのことに丁寧に敏感に取り組むことが必ずしもよい結果を招くばかりではありません。 しかし、絶対に敏感でなければならない部分があります。それは教室という「場」を把握するということです。廊下を通るだけでも…

インタラクティブカリキュラム 最終

で何がインタラクティブ(双方向)なのか? 何度も同じフォーマットで書けるということは、他教科で活用した言語スキルが、その教科での評価を受けてまた国語にフォードバックされていくことにつながります。そのフィードバックされた内容を受けて、自分の書…

インタラクティブカリキュラムとは何か? その4

どうして書く量が圧倒的に増えるのか? フォーマットを「統一する」ここにそのポイントがあります。 例えば、理科ならば大単元に2〜3つ程度の小単元があります。 ですから共通のフォーマットを使えば2回繰り返せることになります。 また、フォーマットは…

インタラクティブカリキュラムとは何か? その3

つまり 私たちは国語に限らずどの教科でも「調べる→要点を洗い出す→まとめる」というプロセスで学習をしているはずです。 例えば理科。 理科の学習プロセスは単元が変わろうとも同じです。単元のテーマから入って、どんなことが分かるようにしたらよいのかを…

インタラクティブカリキュラムとは何か? その2

普通の国語の授業のことに視点を移します。 国語の説明文ではどのような授業が一般的に行われているでしょうか。 校内授業レベルだと内容の読解で授業が終わっていることが普通です。 例えば「ヨーグルト」についての説明文では、そこに書かれているヨーグル…

インタラクティブカリキュラムとは何か? その1

最初は何となく感覚から始めたのですが実践を重ねて次第に構造が明らかになってきました。そこでインタラクティブカリキュラムとは何か? について何回かに分けてお話ししたいともいます。 最後から話します。 これを実践している坂内・古田・高橋のクラスの…

万人うけは狙わない

私の実践はとんがっています。だから「誰にでも」とお勧めできるものではありませんし、お勧めしようとは思いません。 車のブランドに例えると、トヨタでは決してではありません。まあ、あえて言うならばAC社の「Cobra」のようなものかもしれません。(例え…

「よくわかる 学級ファシリテーション③ 授業編」の書評

よくわかる学級ファシリテーション3―授業編― (信頼ベースのクラスをつくる)作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ出版社/メーカー: 解放出版社発売日: 2013/05/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (22件) を見る 僕はいわゆる「教育本」の類いを基本的に読みませ…

学び合いの次に必要なこと

教師にとっても、子どもにとっても「学び合う」こと事態が目標ではありませんし、そうであってはなりません。僕にとっては学び合うことなんて毎日空気を吸って、水を飲むようもので、特別なことではありません。だからこそ、授業ではしっかりと内容も教える…

アイディアは突然生まれない

「どうしてそんなことを思いついたの?」 そう聞かれてもうまく答えられません。でも何もないところからは突然何かが生まれたりはしません。 「インタラクティブカリキュラム」も「宿題バイキング」もものすごく画期的なことなんだけど、どうしてそれを思い…

平等とは?

子どもの能力は平等ではありません。しかし、特に公的な学校で子どもの能力も平等(本当は教師は誰もそんなことは思ってもいないのに)であることを前提にカリキュラムが組まれ、授業が進んでいきます。 学校で平等でなければならないのは「機会」です。どの…

授業で大事なこと2

前回は子どもの「聴く」について話をしました。今回は逆に教師にとって大事なこととは何かという話です。 それは「観る」です。 学級崩壊させる教師は絶対にこれが出来ていません。崩壊させなくても、子どもとしっくりいかない、子どもが思い通りに動かない…

「教師の思い通りに動く」ってとても大事

よく「それぞれの子どもがそれぞれの思いで学び、それぞれの思いで生活することが大事」なんて言われます。本当でしょうか? もし、本気でそんなことをやったら学級は崩壊します。教室というのは極めてパブリックな空間ですから、好き勝手ができる場所ではあ…