教師の道

理数って?

教育界は多くの方がいわゆる文系の方で占められていて、大抵が文系よりの視点で書かれています。一方、いわゆる理系という方は、「ITすごいぜ!」か「こんな授業・実験で興味が持てる!」という方向性に向かう方が多いような気がします。もちろん、これらは…

授業参観

今日は授業参観でした。 以前勤務していたある小学校では授業参観前に簡単な授業の流れを作り、それを管理職にチェックしてもらう必要がありました。また、その指導案は、全員保護者に印刷して配布してました。そのチェックで2度ほど「却下」された授業案が…

「教育する」とは何か?

私たち教師は、退職するまで「教育する」ということの意味を考え続けていかなければならない職業です。それが使命なのです。 例えば「宿泊学習をする」という時に、そこでどんな子どもの成長をめざすのか考えていくことが一番大事なのです。その軸がぶれなけ…

インフレーション

ヒットした映画は、しばしシリーズ化されます。◯◯◯2と◯◯◯3といかいうように。そして、どんどん過激になっていきます。例えばアイアンマン3なんて、アーマードスーツが10体以上でてきて、最後には大合戦です。このように「どんどん派手に、過激に、そし…

何のため?

最近ブログを書けなかったのは、行事が錯綜していて勤務時間が大幅に長くなっていたためです。 その中でも宿泊学習は最も時間のかかる学校行事でした。今回、宿泊学習を実施して改めて教師として考えなければならないことがたくさんありましたので、ここで…

叱る

僕はよく子どもを厳しく叱っていました。忘れ物をした子、友達にひどいことをした子など、強く厳しく叱ることで、それを繰り返さないようにと。でもある飲み会の時に、某大学教授が「忘れ物をした子どもを叱っても、何にもメリットなんてないよ。」そんな一…

下りる

この話は、教師に取ってものすごく重要かつ、ものすごく興味深い話だと思います。この7〜8年の蓄積で、確定的に言える話です。 小学校でも高学年になっても、かけ算、わり算がろくすっぽできない子どもが1割程度いると思います。これだけの学力差がある場…

内省する力

生意気かもしれないけど、僕は僕の「目(舌)」を絶対的に信じています。 僕は毎日授業をし、それを内省しながら分析してきたからです。 その実践量は「たまに」とか「時々」とかではなく「毎日」です。 それも一日中。 この膨大な蓄積から導かれることは、…

分かるということ

「分かる」ってやっぱり難しい。今日の算数のテストの振り返り。面積でもそうなんだけど、算数の出来ない子どもは「量的なイメージ(それは例え操作活動したとしても効果は薄い)」が薄いので、1㎡=100㎠、1㎥=100㎤としてしまう子どもが多いので…

テストで100点とることの危険

学期末の時期になりました。テストの集計がどんどん上がってきています。僕のクラス、単元テストはそれほどよい訳ではありません。そして単元テストで100点とることを求めていません。その危険性も十分に知っているからです。 テストで「平均点が100点…

遠くを見ること

僕がずっと若い頃苦しんでいたのは、この毎日が何につながるのかよく見えなかったことです。若い頃は視界が自分の周り数メートル程度ですから、遠くには何があるのか、ぼんやりとしか見えません。近視のようなものです。 最近は、これが逆転しています。遠視…

教師の仕事

40歳に期に僕は授業というものをできるだけ削ぎ落としていくことで、最後には教師の「在り方」がマックスファクターだということを導きました。ここにゆれがあるとどんな方法もうまくいかないというものです。一方で僕は最近「教師の役割とは何か?」とい…

教師は勤勉なんです

僕個人としては、もっと教師は世界の潮流や過去の実践などをもっと勉強し、理解していく必要があると思っています。でもだからといって外部の人が言うほど不勉強でもありません。みんな勤勉なんです。 小学校の教師なら「一人前」と言われるまで10年は最低…

嫉妬するということ

「女は幸せに嫉妬し、男は成功に嫉妬する」柴門ふみの「なぜ、バカボンのママは美人なのか」の一説です。 「なるほどね」と思う言葉です。実のところ、僕も人の成功や実践に嫉妬しなくても平気になったのはここ数年程度のことです。同じ土俵に立つのであれば…

点から面へ

ほとんどの教師は善良で子どもを大事に考えています。 ただ、教育も他の職業(それがサービス業でも生産業でも)と同様に、 より踏み込んことでいくことでしか、子どもの成長を促進させる術はありません。 しかし、強く光り輝くことで、普段は十分に明るいの…

紙一枚の成長

多くの教師がFacebookやブログに限らず、様々な実践の情報を受け止めて、「まだまだ自分は力が足りないな」とか「なんてすごいんだろ!(自分とは違って)」って思っているかもしれませんね。でも、みんなそんなにうまくばかり行っているはずがありません。…

「子どもらしさ」なんていらない

これは私が年を経るごとに強く感じるようになってくるのですが、学校の子どもがどんどん子どもっぽくなってきています。 なぜだろう? 家庭の問題かしら? 社会の問題かしら? それとも学校の問題? その原因を考えていくうちに、その大きな原因は実は学校に…

「出来ない」なんてどうでもいい

新学期が始まりました。 新しい学校、そして新しい子どもとの出会いがやってきました。この時期、多くの子どもは、期待に胸を膨らませる一方、友達との関係や勉強がうまくできるかどうかの不安を抱えてもいます。私はこの時期に子どもたちにこんな話をします…

この7年間で学んだこと

本校では7年間勤務し、4月からは新しい学校に赴任することになりました。 さて、この7年間は自分の教師人生にとって最も大きな転換期だったのではないかと考えています。この7年間を振り返ります。 まず、最初の3年間は『学び合い』を校内に広げ、『学…

テストとは何か

僕はこれまでかなりNRTの数値にこだわってきました。 というのも僕の授業は型破りなので、どんなに子どもの姿が良くても、数値として表さないと保護者にも周りの教師にも理解されないからです。もちろん、テストでよい成績を叩き出すというのは子どもにとっ…

任せるということ また

なぜ「学校」とは子どもに任せないのででしょう。 理由は簡単です。 「面倒だから」です。 この面倒にはいろんな側面があります。 教師のコントロールできるところから外れてしまう。 任せると時間がかかる。 任せると子どもたちがもめ事を起こす。 などなど…

任せるということ

僕が学びの共同体で授業実践していた時、 「教科によって学び合いが成立しにくい」 「研究校でもうまく実践できている先生は少ない」 この2つの壁について、うまく説明せきませんでした。僕も研究校で4年目を迎えるくらいには、理科の授業なら誰に見せても…

人が人らしくあるということ

子どもは考えもしないような愚かなことをしでかします。そのことは昔、子どもであった大人そして教師はみな知っているはずです。 もちろん、大人はそうした子どもの愚かな行動を叱る役割を担っています。でも叱るだけでは、決してうまくいかないことも知って…

教師の自立

教師の自立とは何か? 逆に考えてみます。今の教師は教師として自立していると言えるでしょうか? 多くの教師は「任されない」「やりたいことがやれない」「どうでもいい仕事が多い」「授業を学ぶ機会が与えられない」「部活動で忙しい」など、多くの問題を…

技術と方法

多くの教師は「方法」や「技術」を学び、取り入れようとします。しかし、そうしたものはすぐに消費されてしまいます。そうした技術や方法がうまく行くのは、その技術や方法が優れているからではなく、そうした方法を生み出すような教師だからうまくいくので…

教育の変革

自分は教育のために何が出来るのだろう? 僕のようなちっぽけな人間がどれほど背伸びしても、人に与える影響なんてちっぽけなものです。ほぼ0といえるでしょう。僕が若い頃はもっと人に求められたいとか、人に話を聞いてもらいたいとか、人にすごいと認めて…

宿題とは

僕は子供たちによくこう言います。 「昨日の宿題に意味はあったのかな?」 最近は学年ごとに宿題の進め方プリントや保護者向けに「宿題のさせ方」のプリントを配布する学校が多いようです。そのプリントをよく見てみると 「宿題は毎日やりましょう」 「宿題…

学び続けるということ

郡山市の小学校では新入生である小学1年生に対応するスタートアップカリキュラムが始まります。スタートアップカリキュラムとは、幼稚園や保育園での学びや生活と小学校1年生の学びや生活をシームレスにするカリキュラムです。おそらくはじめは、幼稚園や保…

若手教師

僕が初めて教師として子どもたちの前にたった22年前。僕の授業は今から考えるととても質の低い物であったことは間違いありません。でも、おそらく今の自分では出来ないような「馬鹿力」にあふれていたことも事実です。 僕が若い先生たちと話をしているとす…

問題がないクラスなんてないのよね また

ある方に「問題」という定義が大事と指摘を受けました。 確かに「問題」って曖昧でなんだか分かるようで分からないものですね。 でもこれをきちんと定義しようとするとしっくりときません。 「子供どうしの人間関係」「教師と子供の信頼関係「いじめ」「基本…