未来のこと

抱え込むということ

外食でチェーン店に行くと「これでもか」というくらい丁寧なサービスで対応してくれます。 とても素晴らしいことではあるのだけど、肝心の味は「まあ、チェーン店だな」というものです。 サービスをすることに力を入れるなら、水なんて自分で組むから、素材…

垂直から水平へ

Facebookで福島県に在住するある方が 「これからは電気自動車やリニアモーターカーを含めて、電気をもっと必要となる時代なので、福島県ではもう一度原発を誘致して、福島県を復興させていくという考えを持っている」 という考えを述べました。僕はこの是非…

教育人間塾でお話しさせていただきました

元、北海道教育大学の学長を勤められた村山紀昭さんから招待を受けて、「教育人間塾」で、放射線についての取り組みや、教育界の流れと僕の取り組みについて話をさせていただきました。 実は後半の話はどう話をしようか大変迷いました。というのも最後の話が…

学校とは?

学校の未来像について話します。 僕はオランダのように、学校は公立と私立が半分半分くらいの割合になることとを願っています。今のように、エリート教育がうんたらとか、進学率がうんたらとかではなくて、教育方針や学習スタイルによって親が子どもの成長に…

みゆき会は何をめざすのか

みゆき会の3人は極めてとんがった3人です。 「僕たちの実践を広げ、みんなに理解してもらって、実践を広げていきたい」 な〜〜んてちっとも考えてはいません。では僕らの会は何のために設立され、何をめざすのかもう少し詳しくお話します。 僕たちは人間性…

みゆき会の3つのテーマ

みゆき会で取り組んでいる内容は現在3つほど。 一つ目は、「学び続ける子ども」。学び合う子どもから一歩踏み出した子どもの像です。 これは高橋さんの言う「助け合い型の学び合い」から「持続的な学び合い」へのステップアップです。しかしこの2つの間に…

インタラクティブカリキュラムの次

ぼんやりとインタラクティブカリキュラムのステップ2を考えています。 ステップ1は一言で言うならば「書く」 ですがステップ2は「読む」です。 でも物語を読むの「読む」ではありません。理数を「読む」です。 これはPISAテストのイメージを通常の授業に…

嫌でも改革は進みます

私は「不易と流行」という言葉が大嫌いです。正確に言うとこの言葉を使う人が大嫌いです。なぜなら「不易」のことしか考えていない人が使う言葉だからです。もしも新しい価値観や指導法、理念を自分に取り入れている、取り入れていこうとする人であれば、不…

あれから2年が経ちました

震災のことはこれまで一日たりとも頭から離れたことはありません。特にM9にも及ぶ巨大地震、そして原発事故は自分の人生観や価値観を根底から揺るがすものでした。 僕は地学科なので専門家には及ばないけれども通常の人よりも遙かに知識は豊富でした。です…

「学び続けること」と「結果を出す」ということ

誰だって子どもが学び続けて欲しいと思っています。今がんばって勉強している子どもたちも担任から外れたときに同じように学び続けられるかというと自信はありません。学校全体が子どもを育てる体勢にならない限り、子ども自らがが学び続けるということは難…

縮小するということ

私の実家は2回の増築を重ねて今では11部屋ほどあります(豪邸とかではないですよ)中には1年間一度も入ったことのない部屋もあります。親は私が実家に住み、嫁さんをもらい、子どもをたくさん生んでもらって大家族でも住めるように考えたのでしょうね。…

今年やること

どれだけできるか分かりませんが「教育」については今年はこの3つのことをやります。 1.「織り重ねる学び」を軌道に乗せる。 実践グループでかなり実践が進んできています。この「織り重ねる学び」でどのように子どもたちが育つのか、どれだけの効力を発…

「織り重ねる学び」の授業

新しいプロジェクトをともに推進しているみんなで我々の授業について、ネーミングを決めました。年内に間に合いましたので紹介します。 「織り重ねる学び」 です。 子どもたちの授業というのは、単発的な学習やチグハグな内容を積み重ねていくのではなく、教…

今年の総括、そして来年は

平成24年は大きく一歩を踏み出す年となりました。 『学び合い』から離れ、新たなに「授業とは何か」を深く考え直すことができました。と同時に全国で様々な教育実践が点と点とがつながり始めていることを感じます。おそらくそれらは数年以内に点から面へと…

一歩踏み出します

※追記をお読みください今日は古田さんと1時間近くこれまでの学びのこと、そして子ども自らが学ぶこと、さらにそれらが持続、発展していく授業のことについて整理していました。そして私たちは「一歩踏み出そう」という話になりました。これまでにも子どもた…

ブレイクスルー

ちょうど2年ほど前こんなことを書いていました。http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20101018/p2今、新たに2つのことがブレイクスルーしようとしています。 この1年ほどの集中的な実践で見えてきつつあります。 その一つは最近書いている「シームレス」 もう…

見えてきたこと(天命を知る)

職員室である先生に「私ね、『ぶっちゃけ学び合いってどうなの?』ってよく他校の先生に聞かれるんですよ。」そんなことが話題になりました。 私はどう答えているかは聞かずに「そうね、簡単じゃないね。だから簡単には人に勧めたりしないかな。ましてや他の…

ナショナリズム

日本の領土をめぐる争いの中で、韓国・中国のナショナリズムが目に付きます。子どもにおける思想的教育の怖さを感じます。 私が以前の授業スタイルで最初にに違和感を持ったのは、6年生の子どもたちが「○○授業って最高!」って言った瞬間でした。直感的に「…

樋渡市長さん、寺西さんとお会いして

TSUTAYA運営による市立図書館で物議を呼んだ佐賀県武雄市の樋渡市長さんの講演が郡山市で開催されました。樋渡さんのことはZ会の寺西さんからお聞きしていてとても関心は高かく、昨年の夏に武雄市に出かけようかと模索していたところ諸々の事情で断念せざる…

民と公は混じり合えないのか?

武雄市の樋渡啓祐市長さんが市立図書館とTSUTAYAとの連携を表明したことで多くの議論を呼んでいます。個人的には「それもあり」だと私は思っています。もちろん、あらかじめ想定される問題点について利便性を損なうことなく解決していく必要はあると思います…

どこをめざすのか?

以前、本校で一緒に勤めていたk先生とどんな授業を目指していくのかをよく話しました。 今なら言えますが『学び合い』に対しての違和感というのは、日本独特の「村社会の感覚」だと言えます。もし自分がその授業を受けていたら、その教師をきっと恨んだこと…

「放射線になんか、まけないぞ!」に込める思い

先日、郡山市内の全小中学校に拙著「放射線になんか、まけないぞ!」を寄贈し、市長様より教育長様を通して感謝状をいただきました。 私はこの本がもっと売れて欲しいと思っています。これは執筆料がどうのとか、名声がどうのとか、そういったことではなく、…

古田くんありがとう!

福島県の教諭を退職されるので実名でいいですよね。 彼が本校に来たのは2年前。実は赴任する2年前には奥さんが講師として本校に1年在籍していました。そのときから子どもたちが学び合う授業を奥さんを通じて聞いていたと言います。その第一印象は「そんな…

「私は科学者になりたい」

最近はメディアの取材の申し込みを積極的に受けることにしました。 というのも、4年生の社会科では「私たちの県」という学習単元の最後に 県の発展を考えるという学習があります。 子どもたちは「自分たちの未来を自分たちで創りたい」という強い信念があり…

放射線教育

以前大変お世話になった校長で現在は教育委員会に在籍されている先生が寄贈本のことで来校されました。大変子どものことが大好きで、とても熱く子どものことを語る情熱的な方です。 少しばかり放射線のことについて話をしました。「安心」と「安全」の違いや…

学び続けること

私はめったに『学び合い』という二重かっこを使いません。使ったとたんに自分の授業が狭くなるからです。 厳密にいうならば私の授業は『学び合い』ではありません。 私は「学びの共同体」で分からなかった最後のピースを『学び合い』で見つけました。そして…

教育の質的な変化を

ベトナムの工場に派遣されている友人が旧正月休暇で帰ってきました。 ベトナムの国民性はあまりに大雑把で日本品質のものづくりをするのはとても大変だそうです。それに比べて日本人はセル生産など、複雑なプロセスもこなせると言います。しかし、それでも海…

改革を急ごう

どんなに理想を語っても教育と経済は切っても切り離せないものです。教育にはお金が必要だからです。 しかし、残念ながらこの国がこれ以上日本で手厚く教育にお金をかけることは「不可能」といってもよいと思います。 私はいずれ日本の経済はギリシャと同じ…

「子ども未来会議」 予測から確信へ、そして革新へ

「子ども未来会議」が終了しました。当初考えていたように多数の子どもの学びを共有化するという計画は様々な困難もあり、変更を余儀なくされましたが、それを3日前に3時間で軌道修正し開催しました。 実は、子どもの話し合いが始まってから「後出しじゃんけ…

『ひと』塾に参加して

放射線テキストがきっかけで、ミニ『ひと』塾に参加させていただきました。 『ひと』塾? なんだかよく分からないまま1日目の会が終了(今日が2日目で佐藤学さんも講義をされます)し、その後の懇親会に参加しました。そこに集まった方々の一人一人の話はと…