子どものトラブルには首を突っ込まない

何度か書いたけどもう一度。
僕は1年生であろうとも子どものトラブルには余程のことがない限り組を突っ込みません。(余程というのは怪我をして医療機関にかかるなどすぐに保護者に連絡しなければならないようなことね)
どうしているかというと「そんなの自分たちで解決して」と話し合うことを促します。これは1学期1年生を担任してできたことですから、幼児でもできることですね。少なくとも年中くらいならできるんじゃないかしら。
基本的に教師は子どものトラブルに首を突っ込まないようがいい。どうしてかというと、首を突っ込んだ結果、本当の意味で解決しないばかりか、下手すると子どもは「先生はちゃんと話を聞いてくれなくて◯◯ちゃんの言い分ばかり聞いて叱られた」と、そんなことを言うわけです。子どもは相手が悪いと思っているわけですから、自分の不満がすっきりしない限り、本当の意味で解決していないのです。教師がどんなに大岡裁きをしたつもりでも、実は解決などしていないのです。
解決するというのは、相手の言い分も受け入れるということです。ですから話し合いが必要なのです。僕は当事者が「納得した」というまで話し合わせます。話し合うことは2点「なぜそうなったのか」「これからどうするか」です。こうしたことをすれば全てトラブルがなくなるわけではありませんが、どんどんクラスのトラブルは減っていきます。
なぜそうなるのでしょう?相手と対話することで、相手から見た自分を知ることになります。これがメタ認知の力を高めることになり、多少の問題が起こってもそれを柔らかく受け止めることができるようになるからなのではないかと僕は見ています。