今年も特設勉強部が始まりました!

正式には放課後学習支援
6年前に子どもが付けた名前が「明るく楽しく学ぼう会」
我々教師が使うのは通称「特設(水泳とか音楽とか陸上があるからね)勉強部」です。
 
本校の実践が革新的・画期的なのは2点。
 
一つは「子どもが嫌がらない」
二つ目は「校務分掌に組み込まれている」
 
ことです。
 
放課後に学習支援をする学校が数多くあります。しかし、そのほとんどの学校は持続できません。子どもが嫌がるからです。
 
我々教師は「勉強の出来ない子どもは放課後残って勉強するのが当然」だと思っていませんか? まあそりゃそうなんだけど、子ども側からすれば「みんな」は帰ってもいいのに自分だけ帰ってはいけないのですから、そんな勉強に交ざるなんてまっぴらごめんに決まってるのです。
 
しかし、本校の特設勉強部は極めて大量の子どもが参加させて欲しいとやってきます。今年は昨年度の取り組みを生かして3年生から参加できるようにしました。今日は明日から始める勉強部の説明会を行いました。キラキラした目で話を聞く子どもたちには悲壮感のかけらもございません。説明会の話を又聞きしてクラスの子どもたちがさらに参加させて欲しいと担任の先生にお願いするくらいです。
 
なぜこんなことが起こるのでしょう。それは簡単です。だれだって勉強ができるようになりたいからです。「勉強なんてどうでもいい」なんて言っている子どもほど本当は勉強ができるようになりたくてしかたがありません。本校の特設勉強部にはそのノウハウがあるのです。
 
また、担任が放課後子どもを残して勉強を教えるというのは「担任のがんばり」とか「熱心さ」を象徴しますが、みながそうした時間を取れるわけではありません。郡山市などは小学校から部活動が盛んです。放課後になると先生方は子どもを残して勉強を教えるなんて時間がとれず、部活動に出かけてしまいます。
 
しかし、本校ではこれを校務分掌として人員を確保し、そのメンバーで子どもを支えるという仕組みを作りました。当時の校長先生もとても前向きに取り組んでくださったおかげで、他の学校では「教師の熱心さ」に依存している部分を本校では校務として行うことができるようになったのです。
 
僕は「織り重ねる学び(インタラクティブカリキュラム)」とか、学び合いだとか、宿題バイキングだとかは、教師として個性や趣味の範囲でかまわないと思いますが、この特設勉強部の仕組みは全国どこの学校にも必要なはずです。
 
勉強の出来ない子どもを出来ないまま家に帰し、保護者に「ちゃんと勉強教えてあげてくださいね!」なんて言うのだったら学校も、教師もその職務の義務を果たしていないと言えますよね。
 
そして、これは中学校ではさらに重要な取り組みになるはずです。部活動をするのもいいでしょう。でも学校の本体である学習で苦しんでいる生徒をほったらかし、または「その代わりに部活動で活躍させる」ことで満足感を与えようとしているのならそれを行うのは教師である必要はありません。
 
学校とは、教師とはどの子どもも学習から逃げさせてはいけないのです。
 
本校の特設勉強部にはそうした表面には表れない強い理念があるのです。
 
 
ん? 結局どうして子どもが放課後の学習が大好きなのか書いていない?
どうしてだと思います?