放射線のこと

郡山市の放射線の近況

久しぶりに郡山市の状況を。 旧市内(つまり街中ね)の6〜7割は除染が終了していますが、未だに僕のマンションには到達していません(まあ、かなり初期に除染したので建物自体の線量はかなり低いんだけど) 除染は極めて丁寧です。除染をすることによって…

「マシ」という考えが引き起こすもの

東京オリンピック招致の際「東京は福島から250kmも離れているから安全です」という説明がありました。 同じく福島県では 「浜通り地方(福島県の海側の地域)では原発周辺(市町村)から比べてずっとマシです。風評被害です。」 「中通り(福島県の中部…

放射線・福島の現状 今分かること、そして分からないこと

放射線についてここまで分かっていること、分からないことについてメモします。 まず分かっていることは、現在の福島県で流通している県内産の生産物にはほとんどセシウムは含まれておらず(厳密に言うと検出限界値以下であってごくわずかだけど入っているも…

奇形?

選挙期間でなければ、ボコボコに書くところだけど。 ある街頭演説で「福島県では奇形児が生まれている」という隠された真実を述べられている方がいるようです。「南相馬で頭が2つの子どもや無脳症、西郷村でも奇形児がどんどん生まれている」そうな。 僕の…

馬鹿になっていけない

放射線リスクについてさまざまな場所で「全く危険性はない」という話が聞かれます。僕のスタンスは「おそらく大きな危険はないけれども、無防備でよいわけではない」というものです。放射線リスクというものはあくまで確率ですから、その確率は小さければ小…

「放射線になんか、まけないぞ!」とは

放射線になんか、まけないぞ!: イラストブック作者: 坂内智之,木村真三,柚木ミサト出版社/メーカー: 太郎次郎社エディタス発売日: 2011/12/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 16人 クリック: 258回この商品を含むブログ (11件) を見る上記の本につい…

何にもならない

昨日の早川さん・柚木さん対談のustの中継を嫁さんと不思議な感覚で観ていました。何が不思議かというと、現実とかけ離れた中で話をしているだけで、子どもの顔も、親の顔も、何もかもが見えない中での空虚な話にしか見えませんでした。 結論から言うと「何…

温度差

先日、放射線の話をさせていただいたときに西日本の方からある質問を受けました。おそらくその人にとっては素朴な質問なのであり、悪気はないのでしょうけど温度差を改めて感じされられました。 「私は線量計を持って福島のホテルのから外に出てみたら警報が…

で、結局誰が悪いの?

震災から1年が過ぎてようやく原発事故の責任問題についての調査報告や喚問などが行われるようになりました。 原発事故からずっと情報を追ってきたものの一人としては本当に腹立たしいことばかりです。結局は誰も「自分が悪かった」なんて言わないのですもの…

面的除染

今週は運動会もあるので今日は奉仕作業でした。主に校庭周りの側溝の落ち葉を「さらう」作業です。 さて、今校庭では、1cmも、50cmも、1mも線量は変わりありません。それは何を意味するのでしょうか? つまり、計測される放射線は真下からではない…

郡山市の放射線の現状

1年が経過して、放射性物質の状況がいろいろと見えてきています。 まずは、郡山市ではプルトニウムやストロンチウムはこれまでの量から考えて、ほぼ無視できる量しかありません。他にも様々な放射性物質が飛んできているのですが、その性質や半減期からする…

新基準について

久しぶりに放射線関係のことについて書きます。 4月から食品中の放射線量が暫定基準値である500Bqから100Bqに基準が高められました。しかし、大事な部分が広く報道されていないので少し書きます。 まず100Bqは一般食品の値であり、牛乳や乳児用の…

「FUKUSHIMA」を反転させる!

昨日、フランスのCANAL+というテレビ局の取材が入りました。 事前にフランスの雑誌の編集者から受けたインタビューで 「世界一放射線に詳しい小学生」という話をしたらぜひその子どもたちと 授業を観てみたいという話になりました。 取材を入れるかどうかち…

「私は科学者になりたい」

最近はメディアの取材の申し込みを積極的に受けることにしました。 というのも、4年生の社会科では「私たちの県」という学習単元の最後に 県の発展を考えるという学習があります。 子どもたちは「自分たちの未来を自分たちで創りたい」という強い信念があり…

馬鹿教師

「福島県で子どもが避難するなんて簡単なことじゃない」 「経済的も大事。そもそも経済的に成り立たなければ家庭も崩壊してしまう」 このようにtwiteerで書きますと 「子どもの命とどっちが大切だと思っているんだ!」 「福島の馬鹿教師!」 このように大勢…