2012-01-01から1年間の記事一覧

「織り重ねる学び」の授業

新しいプロジェクトをともに推進しているみんなで我々の授業について、ネーミングを決めました。年内に間に合いましたので紹介します。 「織り重ねる学び」 です。 子どもたちの授業というのは、単発的な学習やチグハグな内容を積み重ねていくのではなく、教…

今年に感謝

カウンターが200万となりました。 みな様、読んでいただきありがとうございました。 感謝申し上げます。 メリークリスマス!

今年の総括、そして来年は

平成24年は大きく一歩を踏み出す年となりました。 『学び合い』から離れ、新たなに「授業とは何か」を深く考え直すことができました。と同時に全国で様々な教育実践が点と点とがつながり始めていることを感じます。おそらくそれらは数年以内に点から面へと…

好き勝手は自由ではない

二人の書き込みについて私からも。 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/20121223/1356218480 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20121222 子どもたちの主体性というものはとても大事にされなくてはなりませんし、それを育てていくも…

全ては「人」

これ言ったらどうしようもないことなんだけど。 授業方法とか、評価方法とか、ほめ方、しかり方、励まし方・・・ どんなことでも結局うまくいくか行かないかは人なんです。 その人がそこことをどれだけ大事に考え どう対応するかということなのです。 先日、…

信念

ある方に向けて。 私はよく教師に最も大切なものは信念だと言います。でも信念があるからできるのではなく、ハチャメチャでも、あえぎながら、そして悶えながら歩んできたからそこそ、信念が生まれます。道は前にできるのではなく、後ろにできるのです。 『…

個性と協働性

レッジョエミリアの市長の言葉だったと思うのですが「個性と協働性は矛盾しない」という言葉があります。 今日、子どもたちと授業の最後にオランダの小学校の様子についての動画を見ていました。オランダのような民主主義に基づく教育は本当にすばらしいと思…

人の能力は平等じゃないよ

日本の教育って誰でも「みんな同じ能力を持っている」というのが前提となっているような気がします。私は「人の能力なんて平等では無く、機会が平等なんだよ」と3年生の子どもたちにも堂々と言います。こんなことどの子どもだって本当は分かっていることな…

通知表

ちょうど1年前にはこんなことを書いていましたね。http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20111216 さて、今回も「通知表」です。 今はものすごく忙しい。だって成績処理があるんですもの。 「そんなのみんな忙しいよ!」 ですよね。でも私は一気に成績処理してい…

狭く濃く

私たちが今取り組んでいることは「狭く・濃く」です。誰にでもできることを私たちはやろうとしていません。日々研鑽していかないとできない、そしてこの学びの集団だからこそできる授業づくりに取り組んでいます。 例えば我々は家を建てるときに、本をさらっ…

結局は学力

今日おもしろいなと思ったことから。 ある勉強の苦手な子どもが宿題でかなりがんばってきました。 「すごいんじゃない? 3年生になってずいぶん成長したね〜」 なんて言葉をかけていたら、周りの子どもたちが 「そういえば、あんなにいろいろとみんなとけん…

学校は誰が創る?

校長? 教師? 地域? それとも最もらしい「みんな」で? でも「みんな」のみんなに子どもたちはいるでしょうか? 30年前、私の中学校は荒れに荒れまくっていました。廊下を通ればシンナーくさい先輩がよだれを垂らしながらこっちを見てニヤニヤしています…

facebookで

このブログは「オープンな」環境ですので掲載できる内容はある程度限定された内容です。もう一段深い情報(つまり写真など)は、facebookが主体となります。さらに濃い情報のやりとりはグループ内でしか閲覧できないようになっています。 それでもfacebookの…

書く

私たち大人の8割以上は小学校でも中学校でも文章を書くことが苦手であったり、原稿用紙1枚を書くのにもかなり苦戦してきたりしたことでしょう。 私たちの研究グループではいとも簡単にその壁を突破します。まあ2〜3ヶ月もあれば、ほとんどの子どもは大方…

クロスカリキュラムと異学年授業

今日から6年生との異学年授業が始まります。異学年授業というと上の学年の子どもが下の学年の子どもを教えるというイメージが強いかもしれませんね。でもそういうものではありません。上の子が下の学年の子どもたちにいちいち勉強を教えていたら自分自身の…

職人

日本には教師が100万人ほどおりますので、日本だけでも教育実践や理論などは膨大にあります。日本人ってとても細かな所にこだわる民族なのそうした実践や理論はさらにバリエーションも豊かです。 若い頃から様々な教育の理論を聞いてきたし見てもきました…

「学び続ける子どもの会」が始動しました

まずは3本の矢。 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/ http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/ 高橋尚幸さん、そしてもちろん古田直之さんこの会の強さは「授業」です。

授業デザイン

私たちの授業デザインは以下の3つです。少し詳しく書きます。 1.学び合う子どもたちと教師による持続し向上していく授業 2.各教科の連携・融合による学習の深化 3.書く活動(国語)を基盤とした学習 1について 学びの共同体や『学び合い』など協働学…

言葉から始まり言葉で終わる

今行われている「書く活動」の実践から様々なことが分かってきています。ここまで大きなブレイクスルーが起こるとは思ってもいませんでしたが、全ての教科で「言葉から始まり言葉で終わる」ということが分かってきました。簡単に言うと言葉にできないことは…

主食

前回の続きです。 「じゃあ、あんたなにやってるのよ?」 「何にも矛盾しないってどういうこと?」 そう思われたことでしょうね。成果の一部を見せます。下の文章は小学3年生、できあがった作文を推敲もしないままのものです。一番最初に出した子ですから、…

ごちそうはいらない

今日の朝ご飯は、昨日作ったモツ煮、目玉焼き、ご飯、サラダです。 夕ご飯は、昨日のおでん、サラダ、ラタトゥイユです。 嫁さんが毎日食べ続けられるようなメニューで食事を用意してくれます。 「温州ミカン、パイナップル、バナナ、キウイ、メロン」 世の…

シンプル

以前のこんな話 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20120105/p1 の続き 何か自分の授業をよいものにしようとするときに多くの教師は「新しさ」を求めます。しかし、そのほとんどがいずれ廃れていきます。なぜでしょうか? それは学習指導要領・教育課程に対して…

圧倒的な子どもを

今日は校内の授業研究会で低学年の授業でした。ただ私って一旦授業が始まると周りのことなんてどうでもよくなってくるタイプなので、朝、声をかけてもらったのに見事にきれいさっぱり忘れて観に行くことができませんでした。放課後、授業をなされた先生に誤…

臨界点

どうも11月に入る頃から子どもたちの動きも状態も以前とは違うような気がします。もちろんいい意味でね。 これらは予測していた子どもの姿とはちょっと違う感じです。ものすごくポジティブだし、心がなんていうか外側に向いているって感じかな? 何でも受…

何のために学ぶのか?

私の答えは「おもしろいから」です。 ほとんどの教師は授業とは「苦行」で努力し、苦しみながら学ぶものだと考えています。だから「将来困る」とか「高校に入れない」とか「字が書けなくなる」なんて脅し文句のようなことを言います。 でも子どもからすれば…

ないならば知恵を回せ!

原発事故のためにすっ飛んでしまった「子育てサークル」ですが、次期プロジェクトを考えています。 うちは嫁さんが専業主婦です。ですから経済的にはとても厳しいものがございます。そうなるとこれからの子どもの学費も馬鹿になりません。塾なんて出せる余力…

質的向上とは何か?

私の考える質的向上について。 質的向上とは何がすごいことをやるのではなく、「曖昧さ」を削り取っていく作業というイメージがあります。子どもたちの学びには常に「曖昧さ」がつきまといます。この曖昧さを時に教師は、「素敵な見方だね」とか「おもしろい…

降り積もる学び

今日はもう一つ。「降り積もる学び」 この言葉は以前勤めていた学校でよく校長が口にしていた言葉です。学びの共同体で大事にされていた言葉ですが、当時は何をどうすれば降り積もらせることができるのか分かりませんでした。 今になってようやく分かってき…

で、どうなったか?

この日のブログ http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20121103/p1 これに説明文が合わさると・・・こうなります。小学3年生です。 ※これは「書く力が特別高い」子どもではありません。 通常の原稿用紙だと6〜7枚程度になるでしょうか。 大事なのはこれをみんな…

一方算数は・・・

えっと、明日で3学期までのテストが全て終わります。 「予習」と「特設勉強」がかなり効力があったと思います。 1枚も残りません。多めでなおかつ難しいテストを採用しています。 もちろん、みんなが100点取れるわけでもありません。 だって一部のテス…