アイディアは突然生まれない

「どうしてそんなことを思いついたの?」
 
そう聞かれてもうまく答えられません。でも何もないところからは突然何かが生まれたりはしません。
 
インタラクティブカリキュラム」も「宿題バイキング」もものすごく画期的なことなんだけど、どうしてそれを思いついたのかはよく分かりません。(正確には宿題バイキングは今月の懇談会での保護者の案から生まれたのだけどね)
 
でも一つだけ言えることがあります。それはこのアイディアというのは何もないところから突然生まれたものではなくて、さまざまな引き出しがある中から、あるほんの些細なきっかけからそれらが有機的に絡み合い始め、一つの形になるということなのです。
 
例えば「宿題バイキング」は保護者の話し合いの中で「子どもたちがたくさん宿題プリントが用意されていて、それを選んでどんどん宿題できるようにするといいんじゃない?」という話がきっかけです。
 
これをコアにしてラーニングピラミッドのこと、インタラクティブカリキュラムのこと、学び合い学習のことが次々と融合していき、かなり短い期間で安定するところまでいきつきました。
 
このようにアイディアとは突然生まれるのではなく、生まれるべくして生まれるのです。だから毎年おもしろいことを考え出せるのです。ただ当然ですが考えたこと全てがうまくいくわけではありません。そこには膨大な失敗もあります。ですがそれらの失敗も含めて自分の「引き出し」という財産になっているのです。
 
追記
ただこうした発想には必ず「穴」があります。ですから僕は考えたアイディアは必ず人に話したり、一緒に実践したりしていただいて、アドバイスをいただきます。それによってより高度な実践につながっていくんです。そうした頼りになる仲間を持っているのが自分の最大の強みなんです。