インタラクティブカリキュラムとは何か? その1

最初は何となく感覚から始めたのですが実践を重ねて次第に構造が明らかになってきました。そこでインタラクティブカリキュラムとは何か? について何回かに分けてお話ししたいともいます。
 
最後から話します。
これを実践している坂内・古田・高橋のクラスの子どもたちは圧倒的な書く力を身につけています。その力は全ての教科にフィードバックされています。その成果を簡単にいうと、僕のクラスだと4月に運動会、ゴールデンウィークが入っていても、まもなく算数のノートは1冊終わります。別に算数のノートづくりを行ってきたわけではありません。書かせようと思えば、1時間あたり算数の問題の「仕組み」を文章だけで数ページ書くこともできます。(もちろん書いているばかりではいけないので時間を制限していますが) 社会科や理科では全てレポートと説明文で実験内容や調べ学習、学習の経過とまとめが書かれています。分厚く積み重なったものを私たちは「ミリフィーユ」(笑)と名付けています。
 
さて、どうしてこんなことが可能になるのか?
そしてそんなに書く時間はどこにあるのか?
そんなことを疑問に思われることでしょう。でもこうしたものは大抵自分の額の上に答えがあるのです。特に特別なことは何一つやっていません。何かを付け足したり、特別なことをやっているわけではありません。
  
http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20121118/p1
 
ヒントは「よろしく、メカドック」という漫画にあります。その漫画の意味するところはリンクをたどって下さい。僕たちがやったことはターボやスーパーチャージャーを「付け加える」ことではなくて、構造そのものを見直したことにあります。付け加えるのではなくて「そぎ落とす」という方がよいでしょうか。見た目はその車(ここではカリキュラム)そのものに変化はないのですが、実は構造が全く違うということなのです。
 
もう少し詳しく説明すると、国語の言語活動そのものを他教科と融合させるということにその肝はあります。融合することで国語は国語でなくなり、そして国語に戻ってきます。インタラクティブというのはこの言語活動が教科間を相互に行き来する様を表して名付けられたものです。

きっと何だかちっとも分からないと思いますが、今日の所はここまでにしておきます。次回はもう少し具体的な流れをお話しします。
 
追記
このカリキュラムを支えるのは協同学習です。ですから一方的、一斉的な授業では最初はうまくいっても持続できないと思いますのでそんな感じで読んでみてください。