子どもを育てる目線

先日、校内の生徒指導報告会を開きました。そのための個別の資料作成を先生方にお願いしましたが「どうせそんなところに出しても」というお考えの方もおります。その考えの基盤には「どうせその子が悪いのは保護者や環境が悪いので私がそこを指導するしかなく、そんなことを報告しても何にもならないでしょ?」という見方があります。折角の機会なのでそうした先生方に何を伝えるべきかをずっと考えてきました。資料はお出ししたものの、最後には自分の考えを述べさせていただきました。今日はそんな話。
 
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今日報告いただきました子どもに関しては先生方が大変ご苦労されていることと思います。そうした子どもの行動は家庭環境や子どもの性質、友達関係などざまざまだと思います。しかし、私たちは教師です。家庭の部分に踏み込んで改善を図ることは難しいし、保護者の考え方を変えることなんてそう簡単にできることではありません。
 
私たちができることは、学校にやってきた子どもたちが学校では楽しく、一生懸命で、優しく学習し、生活させることなのです。その基盤となるのが教室です。教室の中がチャレンジで溢れていて、共同的で、優しく友達を包み込める環境であれば、子どもは本来の持っている性質や家庭環境から離れて、意欲的に穏やかに生活することができます。
 
ですから休み時間など男女で遊んでいられる学級なのか、困ったときに助け合える学級なのかを私たちは考えていかなければなりません。私たちは「学校で育てる」という視点に立って、この1年生をこんな6年生にしたいという共通の願いを持ち、育てていく学校にしていく必要があるんだと思います。ぜひそうした視点に立って子どもの指導をしていただきたいと思います。
 
 
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こんな感じで報告会を終わりました。