2012-01-01から1年間の記事一覧

見えてきたこと(天命を知る)

職員室である先生に「私ね、『ぶっちゃけ学び合いってどうなの?』ってよく他校の先生に聞かれるんですよ。」そんなことが話題になりました。 私はどう答えているかは聞かずに「そうね、簡単じゃないね。だから簡単には人に勧めたりしないかな。ましてや他の…

やる!

教育の現場は「やってヘマするよりもやらない方を選ぶ」というのが主流です。まあ、当然といえば当然です。でもそれがすべての教育活動にバイアスとしてかかっていればどうでしょう? 例えば拙著「放射線になんか、まけないぞ!」はNPOの方々からも大量購入…

誰に認められるかそれが大事だ

どんなに素晴らしい人でもその人をよく評価する人、けなす人がおります。でも私はどんな人に評価されるかが大事で、批判されること自体はたいした問題ではないと考えています。 以前、授業研究のアドバイザーで大変にお世話になった先生がいらっしゃいます。…

「幸せ」を作るために必要なこと

3つ前の記事 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20120908/p1について「どうすれば実現できるかが課題だ」という話がありましたので少し書きたいと思います。 時々テレビや教育書で書かれるように学校現場の最前線は非常に「忙しい」です。知らない人は「先生っ…

二極分化を乗り越えるために

昨日は大変だという話で学校が最後の砦だと言いつつも何も対応策を言っていないので、今考えていることを書きます。 私はこの二極分化を乗り越えるために最も大事なのは「勉強」だと思います。(あれ? 当たり前すぎ?) でも本当にこれは「当たり前」の状況…

二極分化

これは急速に変化が起こってきていることです。おそらく数年後には中学校でも実感できるようになってくると思います。 これまでにも「教育の二極分化」が指摘されてきました。そこに家庭生活の二極分化が加わりつつあります。しかも、ここ数年でこれがはっき…

幸せ

「私たち教師の仕事は子どもを幸せにしていくことにつながっている」 そのことを誰も否定する人はいないことでしょう。 では私たち教師は幸せでしょうか? もしも「幸せです」と言えないのだとしたら、それは大変不幸なことです。私たち教師は子どもたち以前…

課題設定

何度か書いてきました。今日いいきっかけがあったのでまた書きます。 今日は市教育委員会の指導訪問(授業の様子を参観しご指導いただく)でした。指導案を作ったのは夏休みでしたので、釈然としない部分もありながらも、今日の理科の授業を行いました。 「…

教えてます!

今日も指摘されたのですが未だに勘違いされていることについて。 私の授業は「学び合わせるけど教えもします」です。 私の学び合いの授業は先生が話し合わせっぱなしだと思われているようです。あの学び合いの授業には膨大な量のレポートや原稿が外側に隠れ…

理念

日経トレンディーと今日のがっちりマンデーで紹介されていたJINSの田中さん。情報してから当初の株価1600円から39円まで下がったときにアドバイスを受けたのがユニクロの柳井さんだそうで、その時に聞かれたのが「御社の理念は?」の言葉だそうです。…

サイレントマジョリティー

反原発のデモ。福島県の多くの人が原発の稼働には反対だと思います。しかし、反原発のデモとは少し温度差があるように感じるのは私だけでしょうか?デモを見ると「○○組合」など動員された方々が大変に多く、この人々には本当に私たちの声が伝わっているので…

ナショナリズム

日本の領土をめぐる争いの中で、韓国・中国のナショナリズムが目に付きます。子どもにおける思想的教育の怖さを感じます。 私が以前の授業スタイルで最初にに違和感を持ったのは、6年生の子どもたちが「○○授業って最高!」って言った瞬間でした。直感的に「…

教材というもの その3

最後の話になります。教材会社側からみる教材です。 小学校で使う主要教科の教材はほとんどのものが「終わり」の教材です。計算ドリルも授業で終わった復習で、単元テストも終わりの評価、夏休みなど長期休業用のドリルも1学期の復習となっています。 最初…

教材というもの その2

昨日に続きます。 昨日は教材を安易に使うことの問題を指摘しました。 まず私たち教師は教材会社の教材とどう向き合い、使えばよいのでしょうか? 大事なことはその教科や単元において「教材の位置づけを考える」ということです。例えば、図工教材で考えると…

教材というもの

小学校では教材会社さんの教材が欠かせない存在となっています。単元テストを始め、各教科のドリル、理科の実験教材、図工の材料セットなど様々な教材を購入しています。教材とは自転車で言うと電動アシスト自転車のモーターのようなもので、漕ぎ手の子ども…

「テストが全てじゃない」?

よく「テストが全てじゃない」という教師がいます。その通りでしょうね。でもその言葉を「使っていい」のは、テストで有意義な結果を残せている人のみです。テストさえできていないのに、テストが全てじゃないと言ったって誰もそんなもの信頼しないし、第一…

教育現場で大事なもの

私は「スピード」だと思います。 この業界は何に付けても「遅い」って私は思います。石橋を叩いているうちに終わっちゃったとか、慎重に慎重を重ねたことでかえって余計に悪くなったなんてことは珍しくないことでもあります。 昨年から今年にかけれ知り合い…

「私たちがやるべきことは何なのでしょう?」

昨日は長野県教育研修センターで放射線教育についての講座の午後の部を担当させていただきました。 様子は スライドを80ページほど作っていったのですがやっぱり話が下手だなぁと反省しきりでした。 まあ、内容も内容だし笑いのとれるような講座ではないの…

発達障害

以前にも書きましたが私の甥っ子は「アスペルガー症候群」です。 それがはっきりしたのは小学生の頃です。私は何度も姉にその診断を 早めにとって対応策を考えた方がよいと伝えたのですが、なかなかそれを認めるのは難しかったようです。当然学校内でのトラ…

学習障害というものは?

私は障害という言葉が誤解を生んでいるような気がします。 私は小学校時代からとにかく忘れ物が多く、最もひどいときはランドセルを背負わないで学校で初めて気がつくというくらいです。これだと笑い話ですむのですが、教師からすれば忘れ物ばかりする私はひ…

学び合いは発達障害を抱える子どもを救えるのか?

答えはYESであり、NOであるというどうにもならないような答えしか今の私にはできません。少なくとも「YES」とだけ言うのはあまりにも発達障害のことを知らなさすぎるとしか言えません。 以前専門の先生方に授業を観ていただいた後の懇談で「いろんな子どもが…

「放射線になんか、まけないぞ!」とは

放射線になんか、まけないぞ!: イラストブック作者: 坂内智之,木村真三,柚木ミサト出版社/メーカー: 太郎次郎社エディタス発売日: 2011/12/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 16人 クリック: 258回この商品を含むブログ (11件) を見る上記の本につい…

研究助成とは

昨日の記事を書きましたら、群馬大の早川由起夫教授から90冊も私費で寄付するはずがないからパナソニック教育財団の研究助成金を流用して寄付したに違いないとtwitterで何度もしつこく公言されました。 おそらくヘッダー文を読んだのでしょうが、全く関係…

何にもならない

昨日の早川さん・柚木さん対談のustの中継を嫁さんと不思議な感覚で観ていました。何が不思議かというと、現実とかけ離れた中で話をしているだけで、子どもの顔も、親の顔も、何もかもが見えない中での空虚な話にしか見えませんでした。 結論から言うと「何…

ビッグデータ

昨日の話に続きます。 授業研究会(事後検討会)でよく話されるのはいわゆる「スモールデータ」です。子どもの会話、子どものノート、教師の言葉かけ、板書などなど。こうしたことを積み上げていくことで授業の全体を明らかにしていこうという話です。 私は…

授業を観る力

以前お勤めした学校で授業研究会(事後検討会)があると非常に緊張したものです。えっ? そんなの当然? いえいえ、自分の授業じゃない同僚の授業の研究会でです。 というのも、私を含めて若造(それでも30過ぎなんですけどね)どもが教頭に呼ばれて「今日…

ギャンブラー

驚かれるかもしれませんが私は根っからの崩壊型ギャンブラーです。 「だから」ギャンブルはしません。ギャンブルをすればどうなるのかよく分かっているからです。ですから結婚してからはパチンコにさえ行ったことがございません。もちろん競馬もやりませんし…

温度差

先日、放射線の話をさせていただいたときに西日本の方からある質問を受けました。おそらくその人にとっては素朴な質問なのであり、悪気はないのでしょうけど温度差を改めて感じされられました。 「私は線量計を持って福島のホテルのから外に出てみたら警報が…

ICTとは?

今日はパナソニック教育財団の成果報告会がありました。今までは自分の取り組みばかりを考えていたので、他の学校やグループ研究を学ばせていただきたいと思って参加しました。 最初は小グループでのくるまざディスカッションで東北ブロックとしてそれぞれの…

教員免許更新の講義を受けてきました

来年度までが締め切りなのですが、今年から更新できるので一気に5日間連続で講義を受けることにしました。講義は必修と選択。地元の女子大学で受けられることもあって選択は得意科目の家庭科(笑)←これ本当です 必修講義は文科省の規定があって、口癖のよ…