二極分化を乗り越えるために

昨日は大変だという話で学校が最後の砦だと言いつつも何も対応策を言っていないので、今考えていることを書きます。
 
私はこの二極分化を乗り越えるために最も大事なのは「勉強」だと思います。(あれ? 当たり前すぎ?)
 
でも本当にこれは「当たり前」の状況になっているでしょうか? 二極分化の下側の子どもたちは学ぶことから逃走しています。始めは厳しく躾け、それでもうまくいかないと保護者に、そしてどうにもならないと「お手上げ」でほっとくことになります。時には「部活動で救おう」そんな教師もいることでしょう。でも私の知る限りだと、学びから逃走した子どもは部活動からも逃走する確率がとても高いのです。
 
キーポイントは
「学力下位の子どもたちにどうやって、自ら学ぼうとする力を身につけさせていくのか?」
ここにあります。生活環境見恵まれていない子どもは当然「勉強する」ということから逃げています。でもそれは本心でしょうか? どの子どもも実は勉強ができるようになりたいのです。でも、他者との学力差を本人は教師の何倍も知ってます。そうした子どもを支えるにはどうしたらよいでしょう? 励ましの言葉? 温かい言葉? 私は「自信と快感」だと思っています。
 
実はそこに迫る取り組みが本校にはあります。いわゆる「特設勉強部」です。本当のネーミングは「明るく楽しく学ぼう会」ですが、特設音楽部、特設陸上部などと絡めて通称で言っています。この放課後の学習会はこのブログでも何度も紹介しました。自分でも言うのも何ですが、画期的かつ効果的な取り組みです。全国でこの取り組みを学校ベースでやってるのはまだ本校だけだと思います。
 
もちろん、この特設勉強部には勉強が苦手な子どもも家庭環境などが安定してなくて家で宿題をするのが難しい子どももおります。またおもしろいのはちゃっかり学力上位の子どもも潜んでいたりします。うちのクラスの子どもは10人ほど参加しています。
 
なぜこれほど人気があって子どもが学ぶのか、それはここが「補習」の場でないということに関係します。放課後、子どもの補習をする小学校などはたくさんありますが大抵子どもは嫌々取り組んでいます。だって放課後遊べなくなりますものね。その遊びよりも勉強することに価値を見いだすことができる子どもたちがいるということなんです。
 
でもこれは実際に見聞きしないと何が何だか分からないでしょうね。でもこれが全国に広がれば、かなり多くの子どもたち(少なくとも数万人といいレベルで)を救うことができると私は考えています。