「私たちがやるべきことは何なのでしょう?」

昨日は長野県教育研修センターで放射線教育についての講座の午後の部を担当させていただきました。
様子は
 
スライドを80ページほど作っていったのですがやっぱり話が下手だなぁと反省しきりでした。
まあ、内容も内容だし笑いのとれるような講座ではないのですが、もう少し参加された先生との距離感を詰めた話し方ができたらなぁと感じました。
 
講座の後半は、実際に自分が放射線の授業をするとすればどんな授業ができそうか4人グループ検討していただきました。取材の方々との対応を取りながら、ふらふらしていると養護教育の先生方に呼ばれました。
 
その中で「私たち養護教諭がやるべきことって何なのでしょう?」と問いかけられました。「ああっ、本質的ないい質問だなぁ」と考えると同時に「何だろう???」って頭の中をぐるぐると高速回転で言葉を探してやっと見つかった言葉が「子どもの安心じゃないかな?」という答えでした。ここまで約2秒(笑) でも実は上のように本当に頭の中が超高速回転していました。こうした本質的な問いかけって大好きです。
 
私はこう付け加えました。
「やっぱり、養護教諭って学校で一番子どもの健康を守るってイメージが強いですよね。だから教護教諭ができることとは子どもに安心感を与えていくことだと思うんです。」
 
さらに
「でも、何の根拠もない『大丈夫だよ』という言葉は、子どもも保護者も納得がいかないことでしょう。むしろ反論されることが多いかもしれません。だから子どもたちと学ぶ中でどれくらいならば危なくてどれくらいならば安全なのかきちんと数字で示していくことが大事かな。」
 
だから
カリウム40の量と比較するとってすごく大事だし、どんなものにはセシウムが多いのかなんてことも知っておいた方がいいですよね。授業はTTで担任の先生方を支援する形で行えばよいですし、こんな授業やってみましょう!って声をかけられるのって教護教諭が一番適切ですよね。」
 
最初の一言からこんな話まで発展していきました。私こそが勉強になったと感じました。11月には郡山市養護教諭放射線教育の授業をお見せすることになっていますので、ここで学んだことを生かしていきたいなと感じました。
 
 
それにしても長野はいいですね! 「外」に出ていた時間は5分もない(笑)今回の出張でしたが、空気のにおいも色合いも福島県会津(私の生まれ故郷)とそっくりだからなんだと改めて実感しました。今度は家族で出かけたいと思います。