「幸せ」を作るために必要なこと

3つ前の記事 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20120908/p1

について「どうすれば実現できるかが課題だ」という話がありましたので少し書きたいと思います。
 
時々テレビや教育書で書かれるように学校現場の最前線は非常に「忙しい」です。知らない人は「先生って授業が終われば何やっているの?」なんていう人もいますが、「授業そのもの」は全体の仕事量からすると、私の感覚だと6割くらい。残り4割が校務分掌などに割かれているって感じかな? 中学校だと授業のウェイトが5割以下なんてこともあるかもしれません。
 
これらの仕事を全て「素晴らしい!」と評価されるためには、ベテランでも毎日夜の12時近くまで仕事しなければ追いつかないかもしれません。
私はこれら仕事は「スクラップアンドビルド」しなければ、ならないと思っています。継ぎ足し継ぎ足した校務分掌はウインドウズXPを10年も使い続けたような状態です。先人の知恵を共有するには、逆に一旦捨てることも大事なのです。
 
子どものために何が大事なのかに順番を付けてそれらを最優先にし、湯煎順位の低いものに対しては、無くすか省略するというように。うちの学校だとざっくり1〜2割仕事を減らしたという感じです。仕事を減らしたことで学力は落ちるどころか、むしろ上昇し、市内でも安定して学力の高い学校になっています。
 
「だから」、前回書いたような「特設勉強部」も校務分掌に盛り込めています。私はあと2〜3割仕事を減らせれば、より安定して学力の高い学校になると予想できます。
 
じゃあ「どうやって仕事を減らしたか?」ですが、簡単です。声を上げたと言うことです。「しかたがない」じゃなくてね。もちろん、「ただやりたくない」ではなくて、何が大事なのかをきちんと伝えて。もちろん一人では無理です。当時は一緒に声を上げてくれる先生方が他に2名いてくれたことが流れを変えました。会議が終わった後で「実は私もそう思うのよね〜」なんていう方は相手にしません。
 
声を上げなければ、自ら一歩踏み出さなければ何も変わりません。簡単なんです。「やるか」「やらないか」なのですから。「やらない」でいて、教育委員会が悪いだの、管理職が悪いだの、文科省が悪いだの言っても結局何にもなりませんし、そもそも学校の子どものためにも何にもなりませんよね。