理念

日経トレンディーと今日のがっちりマンデーで紹介されていたJINSの田中さん。情報してから当初の株価1600円から39円まで下がったときにアドバイスを受けたのがユニクロの柳井さんだそうで、その時に聞かれたのが「御社の理念は?」の言葉だそうです。その時には、うまく言えなかったと言います。そこをもう一度振り返ってから快進撃が始まったと言います。
 
教育も同じだと思います。どこの学校でも学校目標はあります。でもこれが学校としての理念として息づいているのはごく一部です。それぞれの地域で「伝統校」と呼ばれる学校では、こうした理念がはっきりしていて子どもたちもそれに沿って学び、生活している姿をよく目にします。
 
これは私たち担任も同じだと言えます。
 
 

「あなたはどんな教育をしたいの?」
 
 
それを他者の言葉ではなく、自分の言葉で言えるでしょうか? 若者のほとんどは言えませんよね。もしも20代でそんなことを言えるとしたらよほど考えていないか、勘違いしているか、天才かです。
 
こうしたことを自分の言葉で言えるには、教育とは常に何かと言うことを考えなければならないし、自分の愚かさをかみ締めなければ出てきません。そうしたことをどれだけ考え、経験してきたかで理念が生まれるかどうかが決まるのだと思います。
 
でもこの理念がぶれなくなると、あらゆることに開放的に、そしてものすごいスピードで授業の展開を考えられるようになります。失敗することも恐れないし、そもそも失敗なんてことがないんだということも分かってきます。
 
私は40歳を過ぎて自分の限界がよく見えてきました。だからこそ、自分のできることもよく見えるようになってきました。もちろん理念は一切ぶれません。だから新しいことでも貪欲に取り込めるし、素敵だなと思って自分でなくてもいいなと思うことには手を出しません。
 
最近はノウハウのような教育書はほとんど読みません。自分の授業に生きるヒントは世の中にあふれていますから。だから最近は特に経済学関連の記事にすごく興味があります。