研究助成とは

昨日の記事を書きましたら、群馬大の早川由起夫教授から90冊も私費で寄付するはずがないからパナソニック教育財団の研究助成金を流用して寄付したに違いないとtwitterで何度もしつこく公言されました。
おそらくヘッダー文を読んだのでしょうが、全く関係のないことにいち大学教授が何の根拠もなく、全くの推測で語り「クビになる」という話までされるのはどんなものでしょうか?
  
でもよい機会ですのでパナソニック教育財団の取り組みについてお話しします。
 
 
まず、我々は「グループ研究」というカテゴリーで研究を推進しております。他には学校研究がございます。特別研究指定校は3年間、通常の学校やグループ研究は1年間、助成金を受けながら「ICT関連」の研究を行います。
 
金額は50万円というこうした助成金の中では破格の助成を受けることができます。ICTといった日々劇的に変化していくものにはこうした助成金があることで、思い切った研究が行えます。
 
http://www.pef.or.jp/
 
学校関係者の方でICTを生かしたこんな授業がしたいという方は、25年度の研究助成に応募してみてはいかがでしょうか? 例年だと1月31日が締め切りとなっています。
 
 

さて私たちのようなグループ研究では、助成金はグループ代表が作ったグループの口座に助成金が振り込まれます。しかし、その研究の承認、会計監査、研究のまとめの承認はグループ研究代表の学校長が行うことになっており、学校長の承認印のないものは認められません。経費も計画書を提出しますし、実際に何にどれだけ使ったかを月日に合わせてリストにまとめなければなりません。ですから我々のグループの通帳も、領収書も詳細に記載し、学校長に監査をお願いします。その監査が適正であるとチェックされて初めて、承認印を押していただくことになっております。
 
もちろん、その後それらの写しを添えてパナソニック教育財団の送付します。そこで何かおかしな部分があれば指摘されることでしょう。教育助成金というものは「もらったらおしまい」なんてことはないのです(笑)
10円たりとも不正に流用できるお金はございません。パナソニック教育財団でもこうした助成を長年続けているので、そんなことができるような「ずぼらさ」はみじんもありません。 
 
さらに我々のグループはfacebook上(これは個人情報があるのでクローズですが)で研究の進行や情報交換も、予算関連の経過も報告しています。そのメンバーにはパナソニック教育財団方やある大学のアドバイザーの教授にも入っていただいております。
 
このように予算にしても三重のチェックがあり非常に透明です

大学の教授であれば私的にお金を使えるはずなどないことは分かっているはずなのに、憶測で上記のような言葉で「流用疑惑だ」「クビがとぶぞ」なんてはやし立てるのはあまりにひどいやり方ですよね。
 


そんな話はさておき、 
最近の家電メーカーの状況を考えるとパナソニックの教育に対する理念の高さを本当に実感し、感謝しています。毎年、億に達するであろう助成関連予算を長年続けているのですから。助成していただいたお金を無駄にしないでこれからも活用していきたいと思います。
 
えっ? そもそもなんの研究しているの? それは右側のカテゴリーにまとめられています。興味のある方は読んでみてください。単純だけど深く、おもしろい研究です。
 
 
追記
早川さんは「放射線になんか、まけないぞ!」は印税部分を寄付したのでないかともおっしゃられておりますが、残念ながら自分のお金です。出版社には私の印税分は、図書館への寄贈本やNPOへの寄付、チームの方々(その道のプロでそれで生計を立てているので)への配分増でお願いしてあります。教育委員会にもその趣旨を書面で提出してあります。あしからず。