やる!

教育の現場は「やってヘマするよりもやらない方を選ぶ」というのが主流です。まあ、当然といえば当然です。でもそれがすべての教育活動にバイアスとしてかかっていればどうでしょう?
 
例えば拙著「放射線になんか、まけないぞ!」はNPOの方々からも大量購入していただいて、県の北部を中心とした学校に寄贈されました。しかし、大変喜ばれる学校と困った表情で受け取る学校に分かれたと聞きます。内容とは別に「どこのものか分からないようなものなんて使えるわけない」「文科省のテキストの範囲でしか放射線教育はするべきでない」という判断がされてるということです。しかし、文科省は「このテキスト(文科省のね)以外で学んではいけない」なんてそんなこと一言も言ってはいません。
 
また今日は県外のある学校と市内のある学校との交流について橋渡しをしたことで、県外の学校の取り次ぎをしてくださった方があいさつに見えられました。紹介したある学校の校長先生が大変積極的で、いいつながりができそうだと大変喜んでくださいました。しかし、私に話が来るまでに個人的に県内の学校とアクセスしても、いい返事はもらえなかったそうです。「いぶかしい」「そんなひまがない」きっとそういう対応だったのだと思われます。紹介した市内の校長先生は私も大好きな校長先生で、よいと思うことをどんどん取り入れ、学校を良くしていこうとする方です。さすがだなと思いました。
 
子どもの学び合い学習をしてきて分かったことは、どんなことでも問題は起こるけど、その都度迅速に対応を取れば、AでダメならBで、それでもダメならCで、それでも… といけば必ず何とかなるもんだということです。だから今の自分の授業には焦りはありません。だって対応策を常に立てていれば必ず何とかなっちゃうのですから。
 
「やらない」という選択は、確かにリスクも起きません。しかし、もちろんのこと「ノーリターン」です。一歩踏み込む勇気と、その状況に合わせて対応できる力があれば、多くのことが可能になり、そして大きなリターンを得ることもできます。
 
私は「やる!」側の人間でありたいと思っています。