教師の道

改革は加速します

僕が初任であったころ「もっと授業のことを学びたい」「どうすれば子どもは勉強が出来るようになるんだろう」「もっと授業がうまくなりたい」こんな欲求に溢れていました。しかし、学ぶための場は限定されていて、年に何度か市内の授業を観ることか、せいぜ…

結局は人

全く技術もない人が言っていい言葉ではないのだけど。 多くの教師は、さまざまな研修、講習、校内研究、そして同僚との対話を通して技術を身につけ、一人前に育っていきます。でもそれだけだったらどんな教師でも年齢を追うほど教師としての力量は発揮できる…

教師とは?

昨日は1学期の終業式でした。その夜はいつも通り職場の飲み会となります。 ある先生と1時間くらい学校、そして教師のことについて話をしました。 私たち教師は子どもの前だとどうしても「自分の能力の高さ」を示したくなりますし、子どもの上に立つのです…

一緒に考えるということ

今日は本当によく仕事しました。すごく疲れたのですけれども仕事の中にとても充実した話し合いが組み込まれてので、疲れの半分は吹き飛びました。 ある学級の悩みについて話をしていたとき、ちょうどスクールカウンセラーの方の出勤日でしたので「3人で話し…

見せるということ

私のブログを読んでいる人の中には記事を読んで「なんて高飛車な人なんだろう!」って思う人も多かろうと思います。僕だったら読まないかも知れません(笑) それでも堂々と書くのは、僕はそれを子どもの姿として隠さずに見せてきたからです。言葉ではどんな…

授業研究

どこの学校でも校内の授業公開、そして授業研究会を開いている思います。 そのゴールとはどこにありますか? ほとんどの学校、教師のゴールは「研究をまとめる」ことにあるのではないでしょうか? その研究の中に子どもの声、姿、思い、願い、そして喜び、希…

強みとは何か?

以前によく古田さんと「何がなければ教師として成り立たないか?」という話をしました。僕たちの出した答えは「耳」でした。あなたは何がなかったら授業が成立できないでしょう? そのコアの部分が「自分」であり、自分の「強み」であるのです。 人によって…

50代の先生

今、学級崩壊を起こしているのは若い先生よりも50代の先生の方が多いと言われています。(本当かどうかは詳細なデータがないので分かりません)でも、本気の50代の先生からすると僕はまだまだだなぁっていつも思わされます。今日はそんな話。 本校でも5…

一つにこだわるということ また

昨日の話に続きます。 そうはいっても若いうちにはたくさんの実践に目移りします。どれもこれもが輝いて見え、自分の実践は鈍く見えるものです。でもそうした「輝いている」ように見える実践も実は、多くの苦難と失敗を乗り越えて現在があります。とうぜん、…

一つに絞ってこだわるということ

私は料理が比較的上手です。ですが絶対に嫁さんにはかないません。もちろん嫁さんが家政科出身というのもあるのだけれども、そんなところに理由があるわけではありません。 全ての道の「上達」というのは実は同じようなプロセスをたどるのだなと最近つくづく…

今年も特設勉強部が始まりました!

正式には放課後学習支援 6年前に子どもが付けた名前が「明るく楽しく学ぼう会」 我々教師が使うのは通称「特設(水泳とか音楽とか陸上があるからね)勉強部」です。 本校の実践が革新的・画期的なのは2点。 一つは「子どもが嫌がらない」 二つ目は「校務分…

場を感じ取る力

教師の仕事には鈍感さも時には必要です。全てのことに丁寧に敏感に取り組むことが必ずしもよい結果を招くばかりではありません。 しかし、絶対に敏感でなければならない部分があります。それは教室という「場」を把握するということです。廊下を通るだけでも…

平等とは?

子どもの能力は平等ではありません。しかし、特に公的な学校で子どもの能力も平等(本当は教師は誰もそんなことは思ってもいないのに)であることを前提にカリキュラムが組まれ、授業が進んでいきます。 学校で平等でなければならないのは「機会」です。どの…

授業で大事なこと2

前回は子どもの「聴く」について話をしました。今回は逆に教師にとって大事なこととは何かという話です。 それは「観る」です。 学級崩壊させる教師は絶対にこれが出来ていません。崩壊させなくても、子どもとしっくりいかない、子どもが思い通りに動かない…

「教師の思い通りに動く」ってとても大事

よく「それぞれの子どもがそれぞれの思いで学び、それぞれの思いで生活することが大事」なんて言われます。本当でしょうか? もし、本気でそんなことをやったら学級は崩壊します。教室というのは極めてパブリックな空間ですから、好き勝手ができる場所ではあ…

鍛錬

宮本武蔵の五輪の書「千里の道もひと足宛(ずつ)はこぶなり。 千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」 友人の高橋尚幸さんがよく言います。「あれこれやっちゃダメで、まずは自分でこれと決めたことをやり抜くことが大事」と。私もその通り…

特別活動は学校の「コア」

運動会まであと10日。本校でも運動会の練習が真っ盛りです。運動会に限らず、学校の行事というのは学校のコアです。今日はそんなお話。 小学校の場合、子どもの生活の基盤はもちろんのこと「教室」です。しかし、学校という枠組みで考えると、学年や上下の…

授業で最も大事なこと

これまで多くの授業を観てきて授業で最も大事なこととは何か? それは「聴く」です。 なぜそう言い切れるのかというと、それは授業の見方にあります。僕は絶対に授業を後ろからは観ません。必ず教師側から子どもたちを中心に観ることにしています。教師や板…

最適な方法などない

今から10年前ヒトゲノム(遺伝情報)が解読されました。たった4つの記号の集合体(ATGC)という組み合わせですが、当時はこれが解読されたことで「人間の全ての性質が解読できる」そんな雰囲気が漂っていました。今ではその解読スピードは数万倍に跳…

当番

うちの教師の掲示板には時間割と献立(これは大事!)と本校の月別めあてしか今のところはってありません。実にさびしいものです。 「手抜き?」 まあ、そうとも言えます。ラミネートされた掲示物は人様からいただいたものだけで、自分では作りません。だっ…

馬鹿力

最も素敵な力は馬鹿力です。 本校では昨年度80周年を迎えるにあたって、PTAの積み立てから子どもたちに必要なものは何か検討されていました。話し合いを明けてみると、なんと一昨年に作成された、学校の「マスコットキャラの着ぐるみを作る」という話で…

転勤するときに大事にしたいこと

これは自戒をこめて。 先日退職された用務員さんは以前にもお世話になった気心知れる方でした。その方が退職の2年前に本校にやってきました。 本校はとても校舎が古く、メンテナンスもひどい学校です。本来ならば大規模修繕をかけなければならないような状…

嫌われるのなんて当然!

高校生の時の友人が語る私の第一印象は「怖い不良」らしく、声をかけるのにものすごく躊躇したそうです。また同じようなことをここ数年間よく聞きます。「とんたんさんってどんなに怖い人かと思っていました〜」よく言われます。まあ、ちょっと付き合った人…

何でもうまくいく

基本性能がよければどんな装備をしようともうまくいきます。逆に基本性能が悪ければどんな装備をしようともアンバランスになります。車好きの人なら車で考えると分かりやすいでしょうね。 では「基本性能」というのは何でしょう? これは誰もがこの場所に来…

ある方への応援をかねて。 私が最初に買った車は、赤いクーペでした。次に買った車は、黄色のSUV、今乗っている車はシャンパンゴールド(落ち着いた感じのね)のSUVです。私は乗っている車ってその人の性格や姿、心が反映されているって感じます。この25年…

子どもは「学校」が育てなくちゃいけない

この時期になると卒業生を担任する先生方の取り組みに本当に頭の下がる思いです。 私が高学年を担任していたときには、1〜4年生の先生方にずっと「申し訳ないな」という思いを持っていました。小学校の最終段階を担任するということはやっぱり子どもとの関…

若いということ

平成3年に私は教員になりました。一応、大手の塾講師をアルバイトでやっていたけど、基本的になーんに知らない若造でした。始業式を終えて初めて教室に入ると3年生の子どもたちが待ち構えていましたが、一体何をやったらよいのか分かりませんでした。床に…

軽重

教師の仕事にゴールはありません。 私には乳飲み子もおりますので家庭での仕事時間はかなり制限があります。それでもこの時期は職場で数時間の残業、そして家庭でも2時間ほどの仕事をやらないと年度末を乗り越えることはできません。ふっと時計を見ると次の…

学級編成

この時期になると学級編成を考える時期になります。そうしたときに次のようなことをよく考えて行う必要があります。 「○○さんのお世話ができるように○○さんを一緒にしたから大丈夫ですよ。」 小学校の学級編成でよく聞かれる言葉です。はっきり言ってそんな…

勉強なんて忘れちゃうものよ

今日は大量のテストの○付けを行いました。まあいろいろあっていつもよりは遅くなったのですがいわゆる「テストDAY」です。 こんな時期に大量のテストをやるには2つの理由があります。一つは一度に大量にやることで、テストに取られる時間を減らすことで…