若いということ

平成3年に私は教員になりました。一応、大手の塾講師をアルバイトでやっていたけど、基本的になーんに知らない若造でした。始業式を終えて初めて教室に入ると3年生の子どもたちが待ち構えていましたが、一体何をやったらよいのか分かりませんでした。床に転がっている小僧(あなたです!)もおりましたしね(笑)経験が20年を超えて当時の自分と比べれば、圧倒的なスキル、理念を兼ね備えています。教師としての力は全く比較にならないことでしょう。
 
でも20年前の自分にしかできないこともたくさんありました。今では「常識」が自分の行動にブレーキをかけますが、世の中を知らないが故に、今では考えられないようなことをたくさんやってもいました。実はこうしたことが子どもをおもしろい影響を与えることも多々あります。
 
最近の若い先生は僕なんかと比べて遙かに常識的だし、熱心だし、真面目です。でも、そうであるが故に「おもしろくない」って感じます。もっとやりたいことやったらいいんじゃないの? って思います。
 
もちろん、そうしたぶちゃけた実践を保護者も簡単には許してくれない時代でしょうけど「子どものために」ハチャメチャがんばっちゃう教師を応援してくれる人はいくらでもいるはずです。
 
私も若い先生と話すことで多くのインスピレーションを受けて自分の実践が変わることがよくあります。若い先生の「常識破り」ってものすごく大事なんですね。ですから職員室って年齢的にも多様でなければなりません。残念ながら、地方では若い先生がほとんどいません。これはとても残念なことです。まあ10年くらいすると世代交代がいよいよ始まるのでしょうけど。
 
首都圏では若い先生が多くなってきています。若い先生は自分を低く評価しすぎていると僕は思います。小生意気で、うぬぼれているくらいでちょうどいいんじゃないかって思います。そのうちにいくらでも痛い目にはあるんですから。そんなことを恐れないで、勘違いでいろんなことをやっちゃうのが若さであり、若い先生の「武器」なのです。
 
追記
40も過ぎても常識を破れる教師は最高ですよ!