勉強なんて忘れちゃうものよ

今日は大量のテストの○付けを行いました。まあいろいろあっていつもよりは遅くなったのですがいわゆる「テストDAY」です。
 
こんな時期に大量のテストをやるには2つの理由があります。一つは一度に大量にやることで、テストに取られる時間を減らすことです。テスト1枚で1時間を消費してしまったら、3学期だけでも30時間以上テストに時間を取られることになります。つまり1週間ずっとテストしているのと同じことです。
まとめてやれば半分以下ですみます。
 
そして最も大切なことです。それは定着を図るということです。学習したすぐ後にテストをすればそりゃ点数はいいに決まっています。しかし、時間が経つにつれてどんどん知識は曖昧になり、どんどん忘れていきます。2〜3ヶ月もすると知識の3割前後でかなり怪しくなります。ですから「今」テストをするとかなりテストの点数は低くなります。
 
例えば、テストをやってみて分かるのは小学3年生の磁石と電池のテストを同時に行うと、「+極・−極」と「S極・N極」が混濁している子どもがいることに気がつきます。電池の学習が終わってすぐにテストをすれば、磁石の学習はまだですから、こうした混濁はおきません。
 
授業をどんなによくしてもこうした誤解は必ず起こりますし、防ぐことはできません。ですから「そうならないようにする」ことは無駄なのです。でも「そんなものだ」と考えていれば、学び直す時間さえあれば、またこうした誤解を解きほぐすことができます。
 
ですから私は「今」のテストにこだわります。ですから30点でもいいんです。忘れちゃったら、分からなくなっちゃたらもう一度学び直す時間を子どもたちに上げればいいんです。上記の理科だったらもう一度実験をやらせてみて確かめさせればいいんです。
 
「一度ちゃんとやれば子どもは分かっているはず」なんてことはないのです。ですから、「前にちゃんと教えたでしょ!」なんて子どもを叱るよりも(叱りたくなるけどね!)、何度も学び直せる時間を作ってあげて子どもにあげる方がずっと効果的だし、子どももつらくないことでしょう。
 
これが「学び続ける」ということの秘密の一つなのです。