教師の道

学び合うということ、そして学級とは。

クラスのある子どもに、そしてクラスの子どもたちみんなにこんな話をしました。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 先生は結婚するのが遅かったから、夕ご飯なんて帰りにコンビニでお弁当やパンを買って食べたり、ラーメン屋…

学校は学力です

「学校とは勉強することばかりじゃない。もっと大事なこともある。」そんなことをよく言う人がいます。 では、それは何でしょう? 大抵がはっきりしない言葉、例えば「子どもの心の成長」だとか「大人になるための教育」だとか「友だちとの関わり方を学ぶと…

柔らかさ

うちのクラスに2ヶ月間の転校生がやってきました。子どもたちの関わり方がとても柔らかく素敵です。 「ようこそ」の手紙を書いたり、プレゼントを作ったり。普通ならば転校する子どもにやることなのですが、まだ見たこともない、名前を聞いただけの未来の友…

「学び続けること」と「結果を出す」ということ

誰だって子どもが学び続けて欲しいと思っています。今がんばって勉強している子どもたちも担任から外れたときに同じように学び続けられるかというと自信はありません。学校全体が子どもを育てる体勢にならない限り、子ども自らがが学び続けるということは難…

算数はやっぱり難しい

算数は昨年のうちには全てのテストが終わっているので、そのテストでできなかったところを総ざらいし、今は大量の形成ドリルの見直しをしています。もちろん上位の子どもは発展的な問題にずっと取り組んでおります。 これだけ早い時期に終わるということは当…

子ども、そして自分と向き合うということ

クラスのある子たちを叱っていて、ふとこの子たちがなぜそういう言動になったのかを考えました。 もちろんその子たちの言動がよいものではないのですが、その因果を考えるとクラスの周りの子どもたちにも問題があるんじゃないの? と考え、そのことをもとに…

馬鹿だということ

「ばかおに」の話はこれまで何度かしてきました。 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20090315/1237124318 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20110210/p1 先日、校内の研究のまとめのために子どもたちに学び合い学習についての感想を書いてもらっていました。そん…

學校

以前の勤務校で先輩の先生から「學」という文字の由来についての話を聴きました。現在は略字となって学が使われますが、上の細かな部分は塀の中で子どもたちが守られて学んでいることを指し示すという話でした。またその塀は教師の両手を示すという話もあり…

分かるとは何か?

http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20130112/p3 に続きます。 分かるという状況は何か? 子どもとの対話を通してみえてきたことを書きます。その前にどのようにして見えてきたかです。今算数ではこんな対話を通して分かるに移行させています。 問題 4 ー0.1…

「できる」と「分かる」は違うのよ

できていれば分かっているとよく教師は勘違いします。 例えば算数の単元テストで100点取っている子どもはどれだけ分かっているかというと私の感覚だと7〜8割です。90点の子どもだと半分くらいしか分かっていないと感じます。それは個々を掘り下げてい…

ブランド

嫁さんが財布が欲しいと言ったので誕生日と合わせて購入することにしました。「手頃な値段のものでいいかな〜」と言っていたのですが「自分の好きなものを買ったら?」と言ったのであるブランドで買うことにしました。僕の条件は「買うならば同じものはディ…

教師とは?

私は独り身の期間が長いので夕飯はよく外食していました。よく近所の中華屋さん(というよりも食堂って感じのお店かな)に出かけていました。そのお店は、からし肉味噌ラーメンと麻婆豆腐が絶品でしたのでよくそれらを食べました。と同時に顔なじみになった…

「スピードはパワーだよ」

「スピードはパワーだよ」という話を子どもたちによくします。 うちのクラスの算数は3回目の学び直しに入っています。1回目は教科書ベースの学習。2回目はテストベース。3回目は形成プリントで基礎の最終的な「抜け」の洗い出しです。 ちなみになぜこん…

好き勝手は自由ではない

二人の書き込みについて私からも。 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/20121223/1356218480 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20121222 子どもたちの主体性というものはとても大事にされなくてはなりませんし、それを育てていくも…

人の能力は平等じゃないよ

日本の教育って誰でも「みんな同じ能力を持っている」というのが前提となっているような気がします。私は「人の能力なんて平等では無く、機会が平等なんだよ」と3年生の子どもたちにも堂々と言います。こんなことどの子どもだって本当は分かっていることな…

書く

私たち大人の8割以上は小学校でも中学校でも文章を書くことが苦手であったり、原稿用紙1枚を書くのにもかなり苦戦してきたりしたことでしょう。 私たちの研究グループではいとも簡単にその壁を突破します。まあ2〜3ヶ月もあれば、ほとんどの子どもは大方…

職人

日本には教師が100万人ほどおりますので、日本だけでも教育実践や理論などは膨大にあります。日本人ってとても細かな所にこだわる民族なのそうした実践や理論はさらにバリエーションも豊かです。 若い頃から様々な教育の理論を聞いてきたし見てもきました…

授業デザイン

私たちの授業デザインは以下の3つです。少し詳しく書きます。 1.学び合う子どもたちと教師による持続し向上していく授業 2.各教科の連携・融合による学習の深化 3.書く活動(国語)を基盤とした学習 1について 学びの共同体や『学び合い』など協働学…

言葉から始まり言葉で終わる

今行われている「書く活動」の実践から様々なことが分かってきています。ここまで大きなブレイクスルーが起こるとは思ってもいませんでしたが、全ての教科で「言葉から始まり言葉で終わる」ということが分かってきました。簡単に言うと言葉にできないことは…

主食

前回の続きです。 「じゃあ、あんたなにやってるのよ?」 「何にも矛盾しないってどういうこと?」 そう思われたことでしょうね。成果の一部を見せます。下の文章は小学3年生、できあがった作文を推敲もしないままのものです。一番最初に出した子ですから、…

ごちそうはいらない

今日の朝ご飯は、昨日作ったモツ煮、目玉焼き、ご飯、サラダです。 夕ご飯は、昨日のおでん、サラダ、ラタトゥイユです。 嫁さんが毎日食べ続けられるようなメニューで食事を用意してくれます。 「温州ミカン、パイナップル、バナナ、キウイ、メロン」 世の…

シンプル

以前のこんな話 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20120105/p1 の続き 何か自分の授業をよいものにしようとするときに多くの教師は「新しさ」を求めます。しかし、そのほとんどがいずれ廃れていきます。なぜでしょうか? それは学習指導要領・教育課程に対して…

圧倒的な子どもを

今日は校内の授業研究会で低学年の授業でした。ただ私って一旦授業が始まると周りのことなんてどうでもよくなってくるタイプなので、朝、声をかけてもらったのに見事にきれいさっぱり忘れて観に行くことができませんでした。放課後、授業をなされた先生に誤…

臨界点

どうも11月に入る頃から子どもたちの動きも状態も以前とは違うような気がします。もちろんいい意味でね。 これらは予測していた子どもの姿とはちょっと違う感じです。ものすごくポジティブだし、心がなんていうか外側に向いているって感じかな? 何でも受…

何のために学ぶのか?

私の答えは「おもしろいから」です。 ほとんどの教師は授業とは「苦行」で努力し、苦しみながら学ぶものだと考えています。だから「将来困る」とか「高校に入れない」とか「字が書けなくなる」なんて脅し文句のようなことを言います。 でも子どもからすれば…

質的向上とは何か?

私の考える質的向上について。 質的向上とは何がすごいことをやるのではなく、「曖昧さ」を削り取っていく作業というイメージがあります。子どもたちの学びには常に「曖昧さ」がつきまといます。この曖昧さを時に教師は、「素敵な見方だね」とか「おもしろい…

降り積もる学び

今日はもう一つ。「降り積もる学び」 この言葉は以前勤めていた学校でよく校長が口にしていた言葉です。学びの共同体で大事にされていた言葉ですが、当時は何をどうすれば降り積もらせることができるのか分かりませんでした。 今になってようやく分かってき…

で、どうなったか?

この日のブログ http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20121103/p1 これに説明文が合わさると・・・こうなります。小学3年生です。 ※これは「書く力が特別高い」子どもではありません。 通常の原稿用紙だと6〜7枚程度になるでしょうか。 大事なのはこれをみんな…

一方算数は・・・

えっと、明日で3学期までのテストが全て終わります。 「予習」と「特設勉強」がかなり効力があったと思います。 1枚も残りません。多めでなおかつ難しいテストを採用しています。 もちろん、みんなが100点取れるわけでもありません。 だって一部のテス…

短・中・長

昨日は、放射線教育について市内の養護教諭を中心とした授業公開とスライドを使った説明会を実施しました。折角授業をするのですから、子どもの「全開の姿」を見せようと授業案の中に見える形を盛り込んでおきました。 期待通りに子どもたちは、フルパワーで…