何でもうまくいく

基本性能がよければどんな装備をしようともうまくいきます。逆に基本性能が悪ければどんな装備をしようともアンバランスになります。車好きの人なら車で考えると分かりやすいでしょうね。
 
では「基本性能」というのは何でしょう?
これは誰もがこの場所に来れば勉強がちゃんとできるという「保障」です。
「そんなものは誰だって保障している」本当にそうでしょうか?
誰でも教室という空間にやってくれば、支えてくれる友達がいて、励ましてくれる友達がいて、そして何よりも全力で自分がそこでチャレンジできる集団と空間。これは学級の基礎体力のようなものです。
 
これが強固であれば、どんな実践でもそのクラスは「微調整」でうまくいきます。ところがそこの部分がアンバランスなのに装備(テクニック)で押せば、始めはそこそこうまくいくのだけれども、次第にぶれていきます。そのうちにやる子ども、やらない子どもに分かれていくことになり、しっくりとしません。それでも教師が力で押せば、子どもは反発します。
 
つまり「うまくいく」とか「うまくいかない」とかは、実はテクニックとか授業方法にあるわけではなく、その教室の「態」にあるのです。そしてその「態」を決めるのは先日書いたようにその教室をマネジメントする教師にあります。その教師が「このクラスをどのようにしたいのか」という志こそが核なのです。
 
次年度がまもなく始まります。あなたは最初にそのクラスで何を語りますか?あなたのその言葉があなたの「態」です。