大事なこと

嫌われるのなんて当然!

高校生の時の友人が語る私の第一印象は「怖い不良」らしく、声をかけるのにものすごく躊躇したそうです。また同じようなことをここ数年間よく聞きます。「とんたんさんってどんなに怖い人かと思っていました〜」よく言われます。まあ、ちょっと付き合った人…

全ては「学力」です

学力とは何か? これを論じると長くなるし、それぞれが考える学力観は異なるのでここでは述べません。でも教師はやっぱり「学力を伸ばす」ことが仕事だと断言できます。 私もある学校で「子どもの姿」で語る授業研究をしてきました、勉強の苦手な子どもが教…

教師も学校で育てられる

教師が最も学べる場所はどこでしょう? それは「学校」でなければならないのです。 世界的に見て2〜4年で教師がどんどん転勤になる国はありません。平均値は分かりませんが知っている限りでは管理職も含めて10年近く勤務することが多いように思います。 …

任される

今年で11人の校長にお仕えしました。 私が最も信頼し、感謝しているのは、昨年退職された校長です。 授業研究や実践で名を上げたとか、権力があるとか、そういった方ではございません。その校長は我々教員を信頼し「任せる」ということ大事にして下さった…

あれから2年が経ちました

震災のことはこれまで一日たりとも頭から離れたことはありません。特にM9にも及ぶ巨大地震、そして原発事故は自分の人生観や価値観を根底から揺るがすものでした。 僕は地学科なので専門家には及ばないけれども通常の人よりも遙かに知識は豊富でした。です…

真面目=よいではない

佐藤学さんは以前東北の先生について「悪い意味で真面目な教師集団」だと言います。また私が東京で教育実習をしていたとき国語実践では著名な先生から「東北の研究会に参加したけどまだあんな古くさいことを言っていているのを聞いてびっくりした」と言われ…

学び合う集団の最終形態は「個」です

私は子どもたちに「『一緒に学ぶこと』を学び合いとは言わない」とよく言います。学び合う集団の最終的な姿は「個」の確立だと考えるからです。 哲学を学ぶうちに、人間の人間たるものは「個としての強さ」なのではないかと考えます。友達が大事だとか、心の…

仕事と家庭

私は独身時代が長かったのでお金も時間も勝手気ままに生活してきました。 お金も時間も相当な無茶をしない限り自由でした。 今は0歳の子どももいて家族4人です。家に帰れば息子は「戦ってくれ!」とスポンジの棒を持ってくるし、お風呂に入れば2人の息子…

この2年間で実証できたこと

パナソニック教育財団による研究助成の実践グループを解散しました。 この2年間で私がぼんやりとした見通しを持っていた部分がはっきりとしました。グループ研究であるので授業公開とかできませんでしたが、ここでその成果を簡単に紹介します。ものすごく「…

学び合うということ、そして学級とは。

クラスのある子どもに、そしてクラスの子どもたちみんなにこんな話をしました。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 先生は結婚するのが遅かったから、夕ご飯なんて帰りにコンビニでお弁当やパンを買って食べたり、ラーメン屋…

学校は学力です

「学校とは勉強することばかりじゃない。もっと大事なこともある。」そんなことをよく言う人がいます。 では、それは何でしょう? 大抵がはっきりしない言葉、例えば「子どもの心の成長」だとか「大人になるための教育」だとか「友だちとの関わり方を学ぶと…

柔らかさ

うちのクラスに2ヶ月間の転校生がやってきました。子どもたちの関わり方がとても柔らかく素敵です。 「ようこそ」の手紙を書いたり、プレゼントを作ったり。普通ならば転校する子どもにやることなのですが、まだ見たこともない、名前を聞いただけの未来の友…

学び合うことと織り重なること

職員室でこんな子どもの学び合いについてこんな話が出ていました。 「子どもの姿にだまされちゃうんだよね〜。一生懸命に説明してたり、説明を聞いたりして『分かっいるんだな』って思っていたら、テストやってみたら全然分かっていなかったもん。」 私もそ…

馬鹿だということ

「ばかおに」の話はこれまで何度かしてきました。 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20090315/1237124318 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20110210/p1 先日、校内の研究のまとめのために子どもたちに学び合い学習についての感想を書いてもらっていました。そん…

學校

以前の勤務校で先輩の先生から「學」という文字の由来についての話を聴きました。現在は略字となって学が使われますが、上の細かな部分は塀の中で子どもたちが守られて学んでいることを指し示すという話でした。またその塀は教師の両手を示すという話もあり…

教師の仕事を減らすということ

最近、教師がどのようにすれば仕事を減らせるかという話を耳にします。多くの場合、それはちょっと違うなと感じます。 例えば学級事務。新たに学校に学級事務として一人配置すれば、少しは楽になるでしょうね。でもそれは130%の仕事量が125%になると…

縮小するということ

私の実家は2回の増築を重ねて今では11部屋ほどあります(豪邸とかではないですよ)中には1年間一度も入ったことのない部屋もあります。親は私が実家に住み、嫁さんをもらい、子どもをたくさん生んでもらって大家族でも住めるように考えたのでしょうね。…

「織り重ねる学び」とは何か?

このブログを訪れるほとんどの人にとって分かるような分からないような言葉だと思います。現在書けることを書きます。 まずこの話を説明するためには僕が現在に至るまでどのようにたどってきたかを説明しなければなりません。少し話が長くなると思います。実…

「織り重ねる学び」の授業

新しいプロジェクトをともに推進しているみんなで我々の授業について、ネーミングを決めました。年内に間に合いましたので紹介します。 「織り重ねる学び」 です。 子どもたちの授業というのは、単発的な学習やチグハグな内容を積み重ねていくのではなく、教…

今年の総括、そして来年は

平成24年は大きく一歩を踏み出す年となりました。 『学び合い』から離れ、新たなに「授業とは何か」を深く考え直すことができました。と同時に全国で様々な教育実践が点と点とがつながり始めていることを感じます。おそらくそれらは数年以内に点から面へと…

好き勝手は自由ではない

二人の書き込みについて私からも。 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/20121223/1356218480 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20121222 子どもたちの主体性というものはとても大事にされなくてはなりませんし、それを育てていくも…

全ては「人」

これ言ったらどうしようもないことなんだけど。 授業方法とか、評価方法とか、ほめ方、しかり方、励まし方・・・ どんなことでも結局うまくいくか行かないかは人なんです。 その人がそこことをどれだけ大事に考え どう対応するかということなのです。 先日、…

信念

ある方に向けて。 私はよく教師に最も大切なものは信念だと言います。でも信念があるからできるのではなく、ハチャメチャでも、あえぎながら、そして悶えながら歩んできたからそこそ、信念が生まれます。道は前にできるのではなく、後ろにできるのです。 『…

個性と協働性

レッジョエミリアの市長の言葉だったと思うのですが「個性と協働性は矛盾しない」という言葉があります。 今日、子どもたちと授業の最後にオランダの小学校の様子についての動画を見ていました。オランダのような民主主義に基づく教育は本当にすばらしいと思…

通知表

ちょうど1年前にはこんなことを書いていましたね。http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20111216 さて、今回も「通知表」です。 今はものすごく忙しい。だって成績処理があるんですもの。 「そんなのみんな忙しいよ!」 ですよね。でも私は一気に成績処理してい…

狭く濃く

私たちが今取り組んでいることは「狭く・濃く」です。誰にでもできることを私たちはやろうとしていません。日々研鑽していかないとできない、そしてこの学びの集団だからこそできる授業づくりに取り組んでいます。 例えば我々は家を建てるときに、本をさらっ…

結局は学力

今日おもしろいなと思ったことから。 ある勉強の苦手な子どもが宿題でかなりがんばってきました。 「すごいんじゃない? 3年生になってずいぶん成長したね〜」 なんて言葉をかけていたら、周りの子どもたちが 「そういえば、あんなにいろいろとみんなとけん…

学校は誰が創る?

校長? 教師? 地域? それとも最もらしい「みんな」で? でも「みんな」のみんなに子どもたちはいるでしょうか? 30年前、私の中学校は荒れに荒れまくっていました。廊下を通ればシンナーくさい先輩がよだれを垂らしながらこっちを見てニヤニヤしています…

授業デザイン

私たちの授業デザインは以下の3つです。少し詳しく書きます。 1.学び合う子どもたちと教師による持続し向上していく授業 2.各教科の連携・融合による学習の深化 3.書く活動(国語)を基盤とした学習 1について 学びの共同体や『学び合い』など協働学…

言葉から始まり言葉で終わる

今行われている「書く活動」の実践から様々なことが分かってきています。ここまで大きなブレイクスルーが起こるとは思ってもいませんでしたが、全ての教科で「言葉から始まり言葉で終わる」ということが分かってきました。簡単に言うと言葉にできないことは…