教師も学校で育てられる

教師が最も学べる場所はどこでしょう? 
それは「学校」でなければならないのです。
 
世界的に見て2〜4年で教師がどんどん転勤になる国はありません。平均値は分かりませんが知っている限りでは管理職も含めて10年近く勤務することが多いように思います。
 
最近では、学級経営や学習指導がうまくいかない、保護者と揉めたということで「失敗」が許されずにどんどん担任が変わります。私もそのあいた部分に入ったこともありますが、子どもを解きほぐし、学級を軌道に乗せるのに半年間はかかります。でもこれでも早い方だと思います。
 
学校が特色を持って子どもを育てていくことは実は簡単にできることだと考えています。もっと長いスパンで勤務することです。特に福島県なんて転勤の縛りが馬鹿みたいにあるので、本当に腰を落ち着けて勤務できるのは40歳近くになってしまいます。
 
教師は子どもの育ちや同僚に育てられます。クラス経営上の課題や学習指導、そして保護者との対応も学校として対応できるものでなければなりません。誰だってうまくいかないときはあります。それを自分一人の力で乗り切るのは容易ではありません。教師もまた学校という場で育てられなければならないのです。
 
ですから、教師が腰を落ち着けて教師集団がチームとして機能できる学校にしていく必要があります。まあ、それは管理職のマネジメント力なのでしょうけど、その校長自身が2〜3年でどんどん変わっていくのですから、「失敗しない」ことが最善となってしまいます。本当はその失敗から学び、それを覆していくことが大事なのにね。
 
学校の中で自分が出来ることは何か?次年度は一歩踏み出したいと思います。