柔らかさ

うちのクラスに2ヶ月間の転校生がやってきました。子どもたちの関わり方がとても柔らかく素敵です。
 
「ようこそ」の手紙を書いたり、プレゼントを作ったり。普通ならば転校する子どもにやることなのですが、まだ見たこともない、名前を聞いただけの未来の友だちに関わろうとする子どもたち。
 
黒板にも歓迎の言葉を書いていたのですが、中に「このクラス、やばいよ〜」って書いてあったので、書いた子によくよく聞いたら「このクラスでの勉強がやばいくらいすごいよ。がんばってね。」の意味だったそうで、誤解されちゃう言葉は使わない方がいいとアドバイスしたのですが、そんなことを伝えようとする子どもたちも素敵だなと感じました。
 
校長先生も「あのクラスはいつ転校生が来ても来ても、柔らかく受け止める集団に育っているよね」と言葉をかけてくださいました。まあ、外側からそう評価を受けているのはとてもうれしいものです。
 
では、どうして子どもたちはそんなに柔軟性に富んでいるのでしょうか? それはやっぱり教師の力です。はっきり言って教師次第で子どもの柔軟性はいかようにも変わります。教師がそう強く望めばそうしたクラスに近づいていきますし、教師が主体となるクラスを願えば、自ずとその教室の子どもたちは固くなります。
 
よく「うちのクラスの子どもは心が荒れている」なんて言う人がいますが、それは担任して最初の1〜2ヶ月間しか口に出してはいけない言葉です。それ以降はその担任の影響なのですから。3学期になってそんなことを言っているしたらそれは自分のこれまでの姿そのものなのです。
 
子どもは転校生に「このクラスはチームで動いているクラスなんです。」と説明していましたが、子どもがそうしたことを言えるのは私のこれまでの子どもたちとの関わりと言葉かけの積み重ねなのです。
 
話は変わって。
転校してきた子に「このクラスでは給食を食べるときのような机の向きでみんな勉強しているんだよ。」そう語りかけたら、「前のクラスは給食中はみんな黒板の方を見て食べていました。」という返事でした。人の頭や黒板を見てご飯を食べて何がおもしろいんでしょうね?