結局は学力

今日おもしろいなと思ったことから。
 
ある勉強の苦手な子どもが宿題でかなりがんばってきました。
「すごいんじゃない? 3年生になってずいぶん成長したね〜」
なんて言葉をかけていたら、周りの子どもたちが
「そういえば、あんなにいろいろとみんなとけんかしていたのにずいぶん無くなったよね〜、すごいよね。」
なんて言っていました。まだいろいろとやらかすことがありますが、そういえば確かに「ずいぶんと減ってきたなー」と感じます。子どもそう感じているんですね。
 
さて「よい学校を創るためには何が大事?」と聞かれれば私は迷わず
「学力」って答えます。教師にはそれぞれがそれぞれに「成功体験」があって、「○○をすればいい」とか「こんな方法で子どもを変える」なんてよく言います。でもそれは「自分の」成功体験であってよその誰かがそれをまねて実践してもうまく行かないことは、ある程度の年齢の教師なら身に覚えがあることでしょう。
 
でも学力はうそをつきません。とても子どもに正直です。だって子どもはみんなと遊ぶために学校に来ているのではなく「勉強しに来ている」のですから。そんなことは子ども自身が一番よく知っています。勉強がうまくいっていれば、人への意地悪も減るというものです。
 
十分に自分の力が引き出され伸びている子どもはどんなことにも前向きになりますし明るいのです。これは中学校でも同じですよね。どんなに部活動で活躍しようとも、生徒は自分の勉強と「毎日」6時間も向き合います。部活動の時間の何倍もね。
 
「学力とは?」これはとても難しい話ですが、私は単純にテストでもいいと思う。何でもいいから「自分がちゃんと伸びているんだ(伸ばしてもらえているんだ)」そうした感覚がある限り、学級は荒れないし、学校もすごくよくいく。
 
私は教師とは単純に授業をしっかりとやることでしか子どもは救えないと考えています。子どもの優しさも、創造性も学力が高い集団だからこそ生まれるのだと思います。