学び合うということ、そして学級とは。

クラスのある子どもに、そしてクラスの子どもたちみんなにこんな話をしました。
 
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 

先生は結婚するのが遅かったから、夕ご飯なんて帰りにコンビニでお弁当やパンを買って食べたり、ラーメン屋さんによって食べたりしていました。「まあ一人だから適当でいいや」って考えていました。でも結婚してからは、奥さんも子どももいますから、そのために「ちょっとがんばって作ろうかな」「おいしいもの作ってあげたいな」って思い、時間があるときには作るようにしています。
 
教室も同じようなものじゃないかな? もし自分だけだったら家でも勉強できるし、もっと適当になっちゃうんじゃないかな? でも考えてご覧。クラスには一緒に学ぶ友だちがいて、教えあったり、助けたり助けられたり。相手がいるからがんばれているって思わない?
 
そんな時、先生が大事だと思うのは「ありがとう」って一言だと思う。例えば○○は、3年生の始めのころけんかも多くて泣いていたよね、今はずいぶん少なくなったと思わない? そして○○の「ありがとう」って言葉がよく聞くようになったとも思わない? この言葉があるから人はうれしくなるし、みんなのためにがんばってあげようとするんじゃないかな。この言葉を大事にしていきましょう。
 
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 
 
学級では「相手」がいるからこそ、自分の学びも生活もより高まりをみせるのです。もし、子どもと子どもとが切り離された授業であったり、生活であれば、その子の持っている能力以上に子どもが伸びることはありません。私たち教師は仕事とは「教室という場」を作ることも大切なのです。