教師の道

長期ビジョン

昨日の話 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20121107/p1 で短・中・長のビジョンについて書きました。 長期のビジョンについて書きます。これから半年何をやるのかというと「質的向上」です。中期までに子どもたちはよく学び、そして学び続けられる体勢ができ…

この言葉の意味するところ

ある方に『学び合い』とは、「多様な人と関わり、折り合いをつけて課題を解決できる環境を設定する」 ことだという話をいただきました。私もよく聞く言葉です。私も一言一句正しいと思いますし、何の反論もありません。でも多くの人が大義名分でこの言葉を使…

おだて力

「ぶたもおだてりゃ木に登る」ですが、教師のおだて力ってものすごく大事なんです。 私のクラスは今は「日本一文章の書けるクラスになろう」っておだてられています。でもそれが「実現できるんじゃない?(何の尺度も無いけどね)」というレベルのところまで…

誰でもうまくいく方法

なんてあるわけ無いでしょ! という話です。すんません。 誰もがすぐに優れた教師になんてなれるはずがありません。でもこうすればより簡単に、より早い期間で教師としての力量があがるのではないかとずっと思ってきましたし、そのためにはどうすればよいの…

満足するということ

私は中学生くらいから高校生ぐらいまで蓄膿症に悩まされていて、においがよく分からなかった時があります。その代わりにそれを補うように味覚が敏感になりました。今でも好き嫌いがないのはもちろんのこと、あらゆる食べ物に対して味覚には敏感に働きます。 …

教師とは?

以前、芦田先生が来校されたときに「「はいどうぞ!」で勉強ができちゃうならばそこらのおっちゃん、おばちゃんでいいってことになるんじゃない?」と語られておりました。 私もそう思います。 協働型の学習スタイルというのは実はとても難しいものです。ち…

学校とは?

私は「忘れ物」は「どうしても」という時以外にはあまり気にしません。そもそも学校では「必要な教科書は家に持って帰りなさい」と言っていますので、教科書の忘れ物に関してはほとんどないのです。私が厳しく叱るのは「一週間連続で」「先週も」というよう…

ごほうび

よく小学校でも「ごほうび」という言葉が使われます。 「がんばったごほうびにきらきらシールをあげます!」 「ごほうびに来週にお楽しみ会をします!」 「みんなができたごほうびに」 「完成したごほうびに」 「勉強が終わったごほうびに(笑)」 まるで勉…

男女

当たり前ですが世の中には男と女しかいません。 でも学校って男女別が大好きです。特に体育。男子と女子が別れて列を作ることや別々に運動・ゲームをすることって何か意味があるんでしょうか? 力の差があるから? よくその意味が分かりません。 私は基本的…

部活動

どうして日本の部活動っていつも「勝ち負け」なんでしょう? おそらく高度成長時代、当時を代表するアニメ「巨人の星」や「アタックNO1」は経済的先進国に追いつき追い越せのという日本全体の雰囲気が努力や根性で強靱な相手に挑み、成果を上げていくとい…

話を聴くということ その2

さて、どうしてどうして聴いていない子どもが増えて、聴いていない子どもはいなくなったのでしょうか? 話を授業に戻します。 課題設定の後に、子どもたちは隣同士の子どもたちとちょこちょこっと学び合いました。そこで分かったことを教師は手を上げさせて…

話を聴くということ

先日、校内で授業研究会がありました。その時のことを。 授業が始まり、いつものように子どもたちの目線や話の聴き方をずっと追っていました。授業が始まり教師が課題を説明しだすと目線が外れていたり、隣の子どもとふざけっこしたりしている子どもがいます…

元気に「ハイッ」は・・・

ダメな授業です。 そもそもクラスの子どもたちに質問して、分かる子どもが手を上げて、それを指して答えさせることって何の意味があるんでしょう? 分からないことがあるから勉強しているのにね(笑) 時々、元気よく「ハイッ」って子どもたちが手を上げてい…

幸せ

「私たち教師の仕事は子どもを幸せにしていくことにつながっている」 そのことを誰も否定する人はいないことでしょう。 では私たち教師は幸せでしょうか? もしも「幸せです」と言えないのだとしたら、それは大変不幸なことです。私たち教師は子どもたち以前…

課題設定

何度か書いてきました。今日いいきっかけがあったのでまた書きます。 今日は市教育委員会の指導訪問(授業の様子を参観しご指導いただく)でした。指導案を作ったのは夏休みでしたので、釈然としない部分もありながらも、今日の理科の授業を行いました。 「…

理念

日経トレンディーと今日のがっちりマンデーで紹介されていたJINSの田中さん。情報してから当初の株価1600円から39円まで下がったときにアドバイスを受けたのがユニクロの柳井さんだそうで、その時に聞かれたのが「御社の理念は?」の言葉だそうです。…

授業を観る力

以前お勤めした学校で授業研究会(事後検討会)があると非常に緊張したものです。えっ? そんなの当然? いえいえ、自分の授業じゃない同僚の授業の研究会でです。 というのも、私を含めて若造(それでも30過ぎなんですけどね)どもが教頭に呼ばれて「今日…

教員免許更新の講義を受けてきました

来年度までが締め切りなのですが、今年から更新できるので一気に5日間連続で講義を受けることにしました。講義は必修と選択。地元の女子大学で受けられることもあって選択は得意科目の家庭科(笑)←これ本当です 必修講義は文科省の規定があって、口癖のよ…

「テックニック」というもの

免許更新の必修科目が2日間で終了しました。 内容は文科省の指定があるので実践ですぐに役立つものだけではなく 法的なものも多くあります。 その講座の一つで「構成的エンカウンター」が学級作りの一つとして紹介されました。この構成的エンカウンターは1…

答えはない

以前、坂内さんのやっていることを一般化し「誰でもできる」方法として示して欲しいと言われたことがあります。ずっと考えてきたその答えは「できない」です。 学級が壊れるようなケースをたくさん見てきましたし、自分でも危ないなと思ったこともあります。…

いじめ問題その2

「いじめ問題に対応していた三重県の小学校長が自殺した」こんなニュースが出ていました。いじめ問題は学校・教師が悪いと述べながらも昨日書いたことが何にもなっていないので、続けて書きます。 学校であるベテランの先生とよく話すことで共通することは、…

若い先生はダメなのか?

よく「今時の若い先生は〜」「若いから〜」「若いくせに」「若いくせに学ぼうとしない」なんて言いう人がおりますが、私は若い先生と仕事をする方が自分にとってメリットが大きいとも言えます。 若い先生が無能だなんて思っておりませんし、一緒に仕事をする…

トラブル

今日廊下でちょとした落書き「○○ばか」が見つかりました。私が若い頃だと「許せん!」とばかりに怒り、その筆跡を照らし合わせて、一人一人問い詰めるような場面ですね。まあ、怨念のこもったような落書きではないので子どもたちにこんな話をして終わりまし…

告げ口

私は小学生の頃「告げ口」が大好きでした(笑) 仕舞いには通知表に「坂内君は人の告げ口ばかりしています」って書かれた記憶が残っています(^_^;) まあ、その通りなのですが自分を少し弁明すると、当時の学級は陰湿ないじめが蔓延していて、時には私もその…

本当に大事なこと

http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20120612/p1ここの話に続きます。 学び合いの学習にシフトして分かった「学ぶことの神髄」とは何か? 答えはごく単純です。 「理念を持ってやり続ける」 当たり前のことですよね。シンプルです。 「〜すれば必ずうまくいく」…

ちょんせいこさんのセミナーに参加して

ちょんせいこさんとは昨年からいろいろと学ばせていただいたのですが、本日やっと直接お会いすることができました。震災への支援として無料でセミナーを開催してくださいました。私生活のことで調整がぎりぎりだったのですが、何とか都合がついて本日セミナ…

教科書「で」学ぶということ

よく教科書「を」学ぶのでなく、教科書「で」学ぶのだと言われます。私もその通りだと思います。でも「を」と「で」で何が異なるのでしょうか? 経験の浅い教師にはこの違いは分かりにくいと思います。私の実践していることをもとに説明したいと思います。 …

教科書

先日の岐阜聖徳大学の井上志朗先生のお話にもありました。 特に私の専門免許でもある多くの理科の教師は「教科書が邪魔だ」と言います。「実験する前から答えが分かってしまって、勉強がやる気がでなくなってしまって全くけしからん」と言います。私も昔はそ…

教材研究

「学び合い学習は子どもが子どもに教える学習で、子どもが教えた方が分かりやすいから教師も楽でいい」 若い教師が学び合い学習に飛びつく裏の理由は「これ」です。表面的には子どもの主体性をなんていいながら、実際には「教える技術」や「子どもの意欲を引…

最大公約数

最近の教育はサービス産業化していると言えます。ファストフードのようなものです。一律どこでも同じ方法、同じ内容、同じ進め方、同じ学力向上…。公的な教育としてそれは確かに理想ですよね。でも本当にその理想は正しいと言えるでしょうか? 複数の教室で…