算数はやっぱり難しい

算数は昨年のうちには全てのテストが終わっているので、そのテストでできなかったところを総ざらいし、今は大量の形成ドリルの見直しをしています。もちろん上位の子どもは発展的な問題にずっと取り組んでおります。
 
これだけ早い時期に終わるということは当然「穴」も大きいわけで、そこを一つ一つ掘り下げながら勉強しています。なぜ、そんなカリキュラムを構成するのかというと、一人一人に「分からなさ」が異なるからです。ならば、ずぐに分からないことを「当たり前」と考え、分かることは時間短縮して、それぞれが分からないところを十分に時間をかけていくという戦略です。この方法で算数のパフォーマンスはかなり向上します。
  
しかし、それでもやっぱり算数は難しい。
「三千四百五十六」を数字で書いてごらんというと何度やっても「3000400506」なんて書く子どももいるし、それを様々な子どもと学び合わせても分かるわけではなく、その時は分かってもまたしばらくすると元に戻ります。
 
だから私の戦略は「学び続ける」なのです。1時間あたりのパフォーマンスの向上は捨てて(そうするとものすごく効率が悪く見栄えもしない授業になります)、長期的な視点で授業を組み立てています。それができるのは3月の子どもの姿が見えているからです。
 
また、最近では「織り重ねる学び」からのフィードバックで、若者たちから算数においてはいくつかの知恵をいただいて改善にあたっています。これによってより明確に理解を図ることができるようになりました。
 
何度も繰り返せる授業、本気で分かるまでの時間を保障できる授業、これらを確保していくことで初めて子どもたちが算数の難しさを乗り越えて行くことができるのだと考えています。