ごちそうはいらない

今日の朝ご飯は、昨日作ったモツ煮、目玉焼き、ご飯、サラダです。
夕ご飯は、昨日のおでん、サラダ、ラタトゥイユです。
嫁さんが毎日食べ続けられるようなメニューで食事を用意してくれます。
 
「温州ミカン、パイナップル、バナナ、キウイ、メロン」
 
世の中には様々な教育実践があります。日本のものだけでなく海外も含めれば、その数は膨大です。日本でもちょいと読み解けば戦後などはかなり先進的な授業も行われてきたことが分かります。
 
よく授業研究会などをすると「そうした実践を取り入れた」というものが多いのですが、大抵ひどいもんです。だってその歴史的なものも、理念もましてや海外の実践など言語も、文化も違っていますし、そして翻訳さえも確かか分かりません。
 
いろんなものをごちゃ混ぜにしてミックスジュースを作っても大抵まずい飲み物ができあがります。おいしいミックスジュースってどうやればできますか? それぞれの素材の味をよく知っていて、それぞれを混ぜたときのバランスをイメージし、計算できる人だけです。そんな教師はどれだけいるでしょうか。
 
子どもの授業は「ごちそう」ではなく、毎日、毎日食べ続けられるものでなくてはいけません。そしてそれは「どの教科」でもね。
 
毎日食べて、そして毎日を積み重ねる。これが教師の道だと私は思っています。ものすごく地味で目立つようなものではないのだけど、降り積もっていく学びは必ず子どもを成長させていくのです。