話を聴くということ
先日、校内で授業研究会がありました。その時のことを。
授業が始まり、いつものように子どもたちの目線や話の聴き方をずっと追っていました。授業が始まり教師が課題を説明しだすと目線が外れていたり、隣の子どもとふざけっこしたりしている子どもがいます。まあ、こんな子どもは自分のクラスにもいるわけですが、そうした子どもはよいクラスで2割、普通のクラスで3〜4割、ダメなクラスだと聞いている子どもが2割なんてこともあります。その授業では2割くらいの子どもしか聞いていない子どもがいなかったので、日常的に話をしっかり聴かせているクラスだと思います。
おもしろいのはどんなクラスでも2割の子どもは聞いていないのです。これは私のクラスでもね。ちなみに「そんなはずはない。私のクラスではちゃんと子どもたちは話を聴いている!」と思われる方は自分の授業を黒板側から広角レンズで撮ってみてください。恐ろしい状態が映っていることでしょう。
人間の脳はうまくできていて、見たくないことに対しては無意識的に見ないようになっています。ですからうちのクラスの子どもは、ちゃんと聞いてくれているなんて思っていても、ちゃんと脳が無意識にバイアスをかけているの見えていないいんです。
さて、おもしろいのはここからです。
授業が始まって15分。それまでに子どもたちにちょこちょこっと考えさせました。そして教師が子どもに手を上げさせて分かったことを発表させました。さて「聴いていない子ども」は増えたでしょうか、減ったでしょうか?
答え「聞いていない子どもが増えました」
その後15分子どもたちがどんどんと学び合いました。話を聴いていない子どもはどうなったでしょうか?
答え「いなくなりました」
これは何を表すのでしょうか?
おもしろいから今日はここまでにしちゃいます。