告げ口

私は小学生の頃「告げ口」が大好きでした(笑)
仕舞いには通知表に「坂内君は人の告げ口ばかりしています」って書かれた記憶が残っています(^_^;)
 
まあ、その通りなのですが自分を少し弁明すると、当時の学級は陰湿ないじめが蔓延していて、時には私もその標的になってもいました。そんな学級だから誰に頼ることもできず、またさまざまな問題を解決する手立てもないのです。「仕方がないから」先生に言って解決してもらいたいと願っていました。
 
さて、私に限らず子どもは毎日のようにいろいろと告げ口を言いに来ます。特に小さな学年はね。でも、私は緊急性のあるものやかなり大きな問題ではない限り受け付けません。
 
「先生、A君が○○をしてBさんが泣いてしまったんです!」
 
「で?」
 
ここでほとんどの子どもがフリーズします。
 
「で? 君はそこで何もしなかったの?」
 
そう言うと、
 
「いや、私は『ダメだよ』って言ったんですけどぉー、言うことを聞いてくれなくて……。」
 
こんな話を大抵します。
 
「で、どうしたいの?」
 
ここでほとんどの子どもは黙ってしまいます。もちろん私に叱って欲しいから来ているんでしょうね(笑)
 
 
子どもたちにはこんな話をします。
 
「そんな時、先生が話を聞いてその人を怒ったとするよね。でも怒られた人は『先生に怒られた』ってことにならない? それっていいことなの?
問題はみんなの人との関わりの中にあるんだよね。先生に怒られて謝ることではないものね。そんな時は周りにいる人たちが話を聞いて上げて二人が解決できるようにすることが大事じゃないかな? ちゃんと落ち着いて話を聞けるように教室にお座り席をつかったらいいんじゃない? もしそれでもうまくいかなかったら先生の番かな? でもほとんどのことは解決できちゃうと思うよ。」
 
私が小さい頃のようにダメなクラスほど先生を頼ることになります。私は自分の子どもの頃を不幸だとしか思えません。その不幸を土台にした私の答えが上記の言葉です。
 
今年のクラスも自分たちで問題を解決していこうと動き始まりました。とてもすてきな一歩だと思います。「虎の威を借る狐」そんなクラスにはしたくはないものですね。