クロスカリキュラムと異学年授業

今日から6年生との異学年授業が始まります。異学年授業というと上の学年の子どもが下の学年の子どもを教えるというイメージが強いかもしれませんね。でもそういうものではありません。上の子が下の学年の子どもたちにいちいち勉強を教えていたら自分自身の学習のパフォーマンスが落ちるだけです。「教える」という効力は「分かりたて」だからこそ効力を発揮するものだからです。
 
異学年で学習する意味とは、その雰囲気や姿、感覚、学び方を感じ取ることにあります。これはパナソニック教育財団の助成研究で分かってきていることで、それは例えネット上でも質の高い集団からは、子どもたちがよい影響を受けるのです。これは分かっているのですが、なかなか教室の環境設定が難しく実現できないのです。例えば図書室などであれば50人くらいは収容できますが、空間が広いほど実は勉強しづらいのです。幸い6年生が場所(教室)を提供してくださるということで実現します。来週にはそれを校内の先生方にみていただきます。
 
さらに学習はクロスカリキュラムを盛り込みます。指導案は国語ですが、中味は理科です。国語の文章を吟味していきながら同時に理科の理解も明確にしていきます。そのために基盤となる書く活動、そしてフォーマット。さらにはモデル。そのために宿題も絡めていきます。
 
そう、つまり今「学び続ける子どもたちの会」で実践していることを全てたたき込みます。授業の見せ方に失敗はあっても、授業そのものは失敗しません。毎日の延長上にしかない授業ですから。
 
後は校内で授業の授業研究会の指導案ですが、いつものように「2時間」で完成させます。これは自分のルールで、これ以上の時間をかけても無駄なことが分かっているからです。2時間上考えないとできないような授業は毎日できるはずなんてないのですから。
 
まずは6年生のお手並み拝見です。かなり学力を上げてきている優秀な学年なのでとても楽しみです。3年生が必ず引っ張り上げられると確信しています。