郡山市のこれまでとこれから。 

事故が起こってから間もなく半年が経とうとしています。これまでに分かっている情報とこれからのことについてまとめたいと思います。
 
郡山市の状況です。郡山市放射線は数メートで放射線がかなり上下します。特に水が集まるところは2μ程度、水の流れやすいところは0.5μとかなり幅があります。やはり草むらは高く1μ前後、木々の根元なども同じくらいあります。面で考えると川沿い、そして公園、池などがとても高く、2μ前後あります。また幹線道路の数値が有意義に高くなっています。おそらく車によって運ばれたものなのでしょう。郡山市だと内環状や4号線、駅前通りなどが高いと言えます。なぜ道路が高いのかは正確には分かりません。今の復旧工事の作業車がばらまいているのか、それとも初期の段階で交通量が多かったせいなのかもしれません。そう考えると幹線道路沿いでは小さな子どもはまだマスクをしておいた方が安全だと言えます。
 
次に食べ物です。半年が経って何を食べてはいけないか大体見えてきています。
一つは「果実」特に種子の部分によく溜まるようです。以前にチェルノブイリの研究者が「サクランボは種さえ出せば安全だよ」と言っていたように実よりも種子に集まると考えるとよいと思います。だから栗のような食べ物はかなり厳しいと考えてよいと思います。郡山市でも100ベクレルくらいは出てもおかしくはありません。ですからベリー類も含めて子どもに与える量はよく考えるべきだと思います。
キノコは「お化け」です。桁が異なります。おそらく高濃度汚染地区なら10万ベクレルを超えるものがあることでしょう。野生のキノコは中通りのものは絶対に食べてはいけません。会津でも種類によっては危ないと思います。
 
郡山市での子どもの被ばく量はおおむね4mSv以下だと考えてよいと思います。マンションでも2mSvくらいだと思います。20mSvなんて数字にはならないので安心してよいと思います。通常の外部被ばく0.8mSv程度なので数倍にはあがりますが、「私は」許容範囲内だと思います。
 
内部被ばくの実態はよく分かっていませんが高濃度汚染地区でのWBCの数値を考えるなら、郡山市程度ならそれほどの内部被ばくはないと思います。ただし、意識している家庭としていない家庭では2倍程度の差は出てくると思います。
 
今後です。何もしなければ草むらや公園、森林の線量はほとんど変わりません。ただ都市部であればみんなで細かな計測をしていくことで、除染は可能で、早期に0.5μ程度に抑えられたらと思います。
 
半減期が8日の放射性ヨウ素はもはや環境中にはありません。セシウムは134と137があってそれぞれ半減期が異なります。セシウムはほぼ同量放出されたといわれていますが、134の方は半減期が2年なので10年もすればかなり減少します。自然界で何もしなければ10年で線量は約半分になると考えてよいと思います。
 
郡山市で15日の以後の一週間外に出ていなければ(たいていの子どもがそうでした)子どもが甲状腺がんになる確率は極めて低いと考えています。セシウムの影響はまだよく分かりませんが、子どもが取り込んでいる量はそう高くはないと思います。
 
今後必要なことは「みんなで」放射線を測ることです。どのような場所が高いのかそれらをチェックして、対策を市民レベルで考えていくしかないと思います。