放射性物質を学ぼう

間違っていたら指摘してください。
 
セシウム134とセシウム137の違いは半減期だけではありません。
出すγ線の量も異なります。134の方は2年間で半減期を迎える分
一原子あたりの放出量は大きくなります。逆に137の方は半減期が長い分放出量は小さくなります。ですから放射線量はどんどん減ってはいきます。
 
逆に考えてみます。9月下旬だと現在ヨウ素は高濃度汚染地帯でなければほとんど環境中にはありません。半減期が8日だからです。しかし、逆に考えてみれば半減期が8日ですからすさまじい勢いで放射線を放出します。最初の計測で郡山市放射線量が16μ〜20μSv/hなんていう数字になったのはヨウ素に起因します。ですから今はないヨウ素が実は子どもにとって怖いものだったのです。でもその証拠は消えてしまったので今は分かりません。先日、文科省で発表したヨウ素マップからたどるしか方法はありません。
 
また、1〜4号機までそれぞれ特徴ある爆発をしているので放出されている放射性物質は異なります。最初に爆発した1号機は明らかに北に向かって流れていましたし、3号機は南に流れていたことが分かっています。それぞれでヨウ素が多いとか少ないとかセシウムの比率だとかが異なります。今分かっているところでは、原発の北側ではヨウ素の比率が低く、南側ではヨウ素が高いことが分かっています。いわき市ではヨウ素被曝が大きかったことが分かります。このように環境中のSv(シーベルト)での被曝量だけでは人への影響は分かりにくいのです。
 
ここでふと疑問も思うことがあります。プルトニウム239って本当に最凶のものなのでしょうか?確かに金属毒としては一級品ではあります。でも一粒でも入ったら肺がんで死ぬみたいなこと言われていますが、本当でしょうか?
 
確かにその威力からα線γ線の20倍の係数で被曝が加算されます。でも半減期が2万3000年ということはそんなにα線を出すことができないはずです。α線は自分の体の一部をちぎって投げているようなものですから頻繁に投げつけていればすぐにエネルギーは放出されて安定化してしまいます。
 
一撃は確かも重いパンチを放ちますが「たまー」に放つものじゃない?
それよりも同じα線ラドンの方が気体である分、はるかに被曝は大きいはずです。プルトニウムはある程度の量を集めると勝手に核爆発してしまうという性質から、ひょっとすると変に怖がられているんじゃないかしらん。
 
物理は専門外なので上記のことは詳しくは分かりませんが、わかる人は計算してみてください。