クロスカリキュラム

mana-mama5さんからのコメントより
 
家庭科って生きるってことを生々しく感じられる教科だと思うんです。算数ってなんで勉強しなきゃいけないのって子は多いけど、家庭科ってなんで勉強しなきゃいけないのって子はすくないですよね?面倒臭いって子は多いけど。家庭科の中って算数や、理科を勉強しなきゃいけないって理由がたくさん隠れていますよね?それを意識させるように、心掛けるだけで子ども達のなんで勉強しなきゃいけないのっていう、後ろ向きの気持ちが前に向くんじゃないですか?ってことなんです。
ごめんなさいまとまってませんね。国語の勉強しなきゃ...
 
 
僕はいわゆる「クロスカリキュラム(教科横断的学習)」をかなり若い頃から率先して実践してきました。社会科と算数とか、上記のように家庭科と算数とかね。また、単元統合型って言えばいいかのな? いわゆる算数だと「かけ算1」と「かけ算2」を統合的に実践するなどいろいろなカリキュラム開発をしてきた時期があります。ちょうど15年前くらいかな?県の研究論文も書いたことがあります。その実践について大変感動された福島市のある校長先生から握手を求められたこともあります。
 
でも実は分かっていたんです。
 
「何を?」
 
本当は効力が低いってことを。でもその時には自分の理論に溺れていて、きっと実践の仕方が悪いのだと思っていました。もちろん、当時の力量なんてたかがしれているので確かに力不足もあるのだけど、今になって冷静に分析すれば、何が悪かったのかよく分かります。
 
つまりノイズが大きいんです。
例えば算数でもフレンチドレッシングを作る時、サラダ油:酢を3:1にして、80g作る場合は、サラダ油と酢はそれぞれ何グラム必要ですか?
そんな問題が載っています。しかし、実際にフレンチドレッシグを作るときには塩も入れます。また、それまでの軽量はグラムではなくて「大さじ」「小さじ」で家庭科では習います。算数ができない子どもにとっては塩やさじは混乱してしまうノイズになってしまうんです。これは論文にも載せた、「社会科の地図作りと算数と距離の道のり」でも同じようなことが起こっていました。
 
当時はこうしたことが「ノイズ」であるということが分かっていなかったんです。ですから成績も上がらないのは当たり前なんですね。同じく単統合型の算数も、統合することで効率よく学べると思っていたのですが、実は今の理論「行ったり来たり」が大事で、つまり簡単にいうと教科書通り「スパイラル型」で授業を進めた方が子どもの定着率は高いんです。今ではその理由は簡単に述べることができます。
 
まあ「若気の至り」ですが、逆言うとこうした実践があるからこそ、今があると言えるんですね。
 
mana-mama5さんの言うような授業は確かに理想的に思えることでしょう。ところがどっこい、そんなに簡単じゃないということが分かってきたんです。
 
前回の話があまりに分かりにくかったので再度書いてみました。