これからが算数

2学期のこれまでの算数は、誤解を承知でいうなら「下準備」に過ぎません。
 
今日で2学期のテスト9枚が終わりました。総時間数3時間。つまり1時間に3マイペースです。1学期はこのペースについていけない子どもが多かったのですが2学期は気が付くと終わって読書しています。(まあこれはこれで答えを見直しないというだらしなさもあるのだけど) まあとりあえず、時間内にほとんどの子どもが終わっています。
 
もちろんこのスピードでやるのですから、知識のあやふやな所は「ドカーン」です。さらに本来なら9月の勉強ですが、それは1学期に終わっているので、3か月ぶりの学習となりますから本当に定着していないとやっぱり「どドッカーン」です。
 
でもいいんです。あと2か月ありますから。なぜこんなことをするのかというと下位の子どもは「学び合い」によってジャンプアップする代わりに、時間とともにフォールダウンするからです。
 
「「学び合い」で平均点が98点!」という学級も3か月後に同じような問題をやってみてください。おそらく下位の子どもは5〜60点だと思います。これは内容とそれを受け入れる器の問題があります。瞬間的にそれを理解できても、そのシナプスは使わなければすぐに切れてしまいます。勉強が得意な子どもは、おそらく算数の領域がすべて関連付けて脳にしまわれているはずです。しかし、下位の子どもは「そこだけ」ですから、一定時間だけ理解できても関連付けが難しいからすぐに忘れちゃうんです。これはある程度授業経験がある先生なら分かりますよね?
 
ですから私のとった戦略は、「学び続ける」です。そのうちに脳みそが追い付いてくるよ! 戦法です。4年生にかけ算や割り算の意味を教えると「あー、なんだそういうことか!」とよく言いますよね。あれです。脳みその成長が追い付いてくると今まで関連付けて考えられなかったことが考えられるようになるんです。
 
だから「学び続ける」「何度でも学ぶ」なんです。そのための予習システムであり、そして本校の放課後学習「明るく楽しく学ぼう会」なんです。
 
本クラスの算数は、いよいよ本格的な学び合いに入ります。