ダイレクトコンタクト

東京での教育実習を時々思い出します。
 
当時40代の3人の教師の姿。1人は算数。1人は道徳。1人は国語。
今考えてもスペシャリスト。すごい先生方でした。
なーんにも分からない当時のおバカ大学生だった私にもその先生方の
クラスの雰囲気が違うことがよく分かりました。
 
当時、上記の先生方に「どうすればこんな授業できるようになるのですか?」と
聞いたことがありますが、正確な言葉は忘れましたがなんかピンとこないようなよく分からない話をされた記憶があります。
 
今、自分がその年齢になってよく分かる気がします。
なんか答えにくいんですね。
私の言葉で言うと「信念」かな? 
伝わらないことが分かっていてもこんな言葉でしか説明できないものです。
 
ただ伝わるもっとも効果的な方法があります。
「ダイレクトコンタクト」です。
furuさんがこの2年でどうしてあれだけ(最初はそんなの無理!から始まったのですけど)急速に成長したのかというとこの「ダイレクトコンタクト」があったからです。
 
ダイレクトコンタクトって何?
 
私が使うこの言葉は「同時に同じものを見る」ということです。授業の在り方、授業の観方、授業の考え方、これらを2年間徹底的に共有してきたことにあります。furuさんにも今では「へぇ〜、もう少しその意味教えてよ」って私が聞くことが多くなってきています。
 
「学び合い」が高まる最も簡単な方法があります。「子どものダイレクトコンタクト」です。この効力はパナソニックの研究で徐々に明らかになってきています。教室をつなげば、自分のクラスと何が違うのか10分ほどで理解できます。
ずっと観察していれば子どもの学び方のイメージが変化してきます。
 
まあ、これは学校という枠を超えて全国異同学年「学び合い」をするようなものです。これを大規模に展開できればあっという間に「学び合い」の授業の質は変化します。特に他の授業を観る機会の少なくけれども空き時間がある中学校・高等学校の先生には最もよい方法だと思います。
 
ということで、24年度もパナソニック教育財団の研究助成を申し込みたいと思います。以下の環境の見通しがある方はダイレクトコンタクトしてみませんか?
 
1.教室と教室とをネットで結んでも管理職が理解してくれる「見通し」がある。
2.wifi環境を構築できる。学校のネット回線では基本的には無理です。
  そのために助成金で外部回線を引きます。
  (例 wimaxdocomoのLETなど高速回線 携帯の3Gでは無理です)
3.1年間継続的・または断続的にアクセスできる。
4.スマートフォンを持っている(あるとすごく便利、というかないとすごく不便)
 
この取り組みに見通しが立ってきたので「学び合い」グループのみなさんにも募ることにしました。もしも、一緒に授業をしていきたい方がおられれば私まで連絡ください。ちなみに今年度は10名ほどで実践してきました。
 
追伸
24年度の申請が通るとは限りません。通るように今年の実践の効果をしっかりとまとめたいとは思いますが、申請が通らなかった場合はごめんなさい。