点から面へ

ほとんどの教師は善良で子どもを大事に考えています。
ただ、教育も他の職業(それがサービス業でも生産業でも)と同様に、
より踏み込んことでいくことでしか、子どもの成長を促進させる術はありません。
しかし、強く光り輝くことで、普段は十分に明るいのに、それはまるで影のように
映ることがあります。
http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20131010/p1
 
若い教師は貪欲に光り輝こうと躍起になればいいと、僕は考えています。
でも自分がこの年になってくると、やはり自分が強い光を作ることで
他者に影を作ってしまうことも恐れるようになってきました。
ですから、より慎重に、より戦略的に、より柔らかく対応していくことが迫られます。
 
光はフィラメント電球のような点から解放されるようなものではなく、有機ELのように面全体で柔らかく照らすような、影の出ない明るい光にしていく必要があります。ただし、難しいのは光りそのものを弱めてはいけないということです。その影を恐れて、教育の活動が最大公約数(つまり誰でもできることを基盤とするような)になってしまっていることも、教育の現場には多いのです。
光を弱めることは、子どもの成長を鈍化させます。子どもの成長を最大に高めながら、面展開していくという極めて難しい動きをしなければなりません。
 
学校が変わり、改めて長期的、そして戦略的に子どもの成長の流れを作っていかなければならないと考えるようになりました。