「地獄へ落ちろ!」

は、佐藤学さんが講演会でよく話す「決めゼリフ」です。
 
「授業の本質を見ることもなく持論をかまして批判を繰り広げる教師に対して、そんな時にはにっこり笑って受け流し、心の中では『地獄に落ちろ!』って言ってやればいいんです。」佐藤学さんはよくそういう話をします。
 
私も多くの場合、授業のことで相手を説得しようなんて1ミリも考えていません。
 
「『でも』学び合うだけじゃ、私は子どもの力は伸びないと思うんですよ。」
 
そりゃそうなのだけど、その教師のクラスの子どもたちが勉強をすることが嫌いで、学力も低いのに、そんな話をされてもどうしようもありません。ですから私は大抵ニッコリ笑って「そうですよね〜」って受け流して切り捨てます。
 
勘所のいい人は、その授業の本質をすぐに見抜いてくるし、授業のダメなところもよく見抜いてくれます。そうした方との会話はお金には換えることのできない素晴らしい価値があるのですが、逆にどうでもいい話は時間の無駄にすぎません。
 
ニーズというものは2つあって、もともとあるものと、掘り起こすしていくものがあります。もともとニーズ(要求)のある教師は情報にも敏感ですから黙っていても情報を発信していれば、人は集まり話を聴いてくれます。また、そうしたニーズのない人も、ニーズを掘り起こすことで新しい欲求に気がつき、話を聴いてくれます。
 
しかし、中には相手を否定することで自分を肯定化しようとする無意識に悪意を持っている人もおります。そうした人には反論することなく、ニッコリ笑って受け流すことが最善だと思います。