これが今の授業の力

通常このブログには個人情報保護のために写真などは載せないのですが、どんな授業をしているのか、どんな成果があるのか訝しく思う人もいることでしょう。今年のクラスは決してできる子がそろっているわけではなく、むしろ学習で困っている子どもが多い「小学3年生」のクラスです。


 
これは理科の「太陽の光を調べよう」の単元の3つの実験実験についてまとめたものです。さらにレポートは国語の説明文として原稿用紙3〜4枚程度の説明文になって整理されていきます。
 
そしてこれは「特別」のものではなくて「日常」です。クロスカリキュラムは言語を媒介として、理科だけでなく算数も巻き込みながら学習が展開しています。ですから子どもの机の上には、理科の時間に国語の教科書も、時には算数の教科書も乗っています。さらには理科の時間に辞書も乗っています。
 
このレベルを各単元ごと、理科や社会科で展開されていきます。通常の授業でも残りの15分程度で、原稿用紙1枚半くらいのまとめは書けるようになりました。ですから子どもにとってノート1ページというのはもはや「メモ」にちょっと毛の生えた文章量でしかありません。説明文は1時間で3枚程なら度涼しい顔で書く子どもも出始めています。
 
今日の帰りの会で「半年前にこんな自分が想像できた?」って聞いてみると、誰もが「こんな自分になれるとは思ってみなかった」と言います。これが教師の持つ力です。子どもを解放し、収束できるからこそ実現できる領域の学習です。このレベルの授業は去年の4年生が終盤に行っていたレベルです。その子どもたちよりも1年以上早く到達しました。
 
でもこうやって公開するのはこれからの半年後はもっとすごいレベルに到達できると分かっているからです。今の授業はすぐに陳腐化し、そして次に行きます。国語の読み取りについてもこれから本腰を入れてあることを試していきます。その成果も見えています。
 
これが私と古田さんの「学び続ける子どもたち」の授業です。学びの発散と収束ができるからこそ実現できる授業であり、持続型の授業であるからこそ学びは降り積もります。 
 
私は日本最先端の授業の一つだと思います。