「私は科学者になりたい」

最近はメディアの取材の申し込みを積極的に受けることにしました。
というのも、4年生の社会科では「私たちの県」という学習単元の最後に
県の発展を考えるという学習があります。
 
子どもたちは「自分たちの未来を自分たちで創りたい」という強い信念があります。そのために多くの人たちに自分の考えを知ってもらいたいと思いがあります。そこで取材では、私よりも子どもたちの考えを拾って欲しいということを伝えて、取材を了解しています。
 
先日の「Japan Times」でも「CBCラジオ」でも、子どもたちに「お任せ」の時間を作っています。
 
今日はその中での素敵なお話し(私にね)
 
その子は、原発から数キロしか家が離れていない子で避難してきた子どもです。その子がアナウンサーに
 
「君の将来の夢は?」と聞かれ次のように答えました。
 
「私は科学者になりたい」
 
「どうして?」
 
「私は科学者になって今日のような授業のように放射線のことをいっぱい学んで、早く家に帰れるようにしたいんです。」
 
その子は普段はすごく無邪気で、かわいらしい笑顔を振りまいている子です。その子がはっきりと

「私はこのクラスでよかった。こうしてたくさんのことを学べた。だからこのクラスが大好きなんです」
 
ああ、こんなことをしっかりと伝えられるようにこの1年で成長したんだなと実感しました。本当に素敵な話です。こうした子どもが成長するというのが、お金には換算できない教師としての仕事の醍醐味ですよね!