何度でも学び直せばいいよ

何度か書いてきましたがしつこく書きます。
 
公立では子どもの能力の差は非常に大きいものです。
権利は平等であっても、能力というものは平等でなんかありません。
この理由は2つ。
一つは持って生まれた性質。
そしてもう一つは成長の度合いのブレ。
 
特に小学校の場合ではこの2つの差が非常に大きく作用します。
4年生になっても九九がよく言えない子どもはざらです。
じゃあ2年生の時にちゃんとやってこなかったのかというと
「その時にはできていた」のですが忘れちゃったと言います。
 
理由は簡単で知識を保持できる子どもと保持できない子どもでは
その知識のネットーワークに差があって、
保持できる子どもは蜘蛛の巣のように様々な知識とリンクしています。
一方、保持できない子どもはその知識が単独であったり、
非常に少ないつながりしか持っていないのです。
 
子どもの能力が学習内容を保持できる状態になるまでに待つことも実は
大事なのです。4年生なって1年生の算数ができない子は非常にまれですよね。
これは6年生になれば苦手な子どもでも4年生の算数もある程度理解できる
ことと同じです。
 
我々は「一回できたから分かっているはず」という妄想は捨てるべきです。
もし、そうであれば「みんなができる」の授業を受けた子どもたちは
学年末の学力テストで偏差値は60を超えるはずです。
でも、そうはなりませんよね?
下手すると50を切ることもあるかもしれません。
その時には「みんなができた」はずなのに・・・
 
私たちは学び続ける子どもたちにすべきです。学び続けているうちに必ず能力は追い付いてくるものです。ですから私は学び直せる環境を作ります。学び直せる環境を作るために、予習システムと放課後の通称「特設勉強部」を学校に立ち上げて学校全体の子どもたちの支援をしています。
 
ただし「学び続ける」ということに関してはそう簡単にできるものではないというのも事実です。学び続けるにはいくつかの条件がそろわないと持続できません。
 
その条件についてはまたあとで。