「学び合い」の授業 その4

4.個にこだわらない
 
ある学校での研究は「個にこだわる」ことで崩壊しました。こだわれと扇動した方はそこに気が付いていませんでした。
 
よく使われていたのが「気になるあの子」という言葉です。
 
「一人も見捨てない」=「気になるあの子」にちゃんと教師が手を携えてあげることができたかできないかで授業が評価されました。ですから、気になるあの子のために発問できたかとか、教材を準備できたかなんてばかり話が出るものですから、逆にその他大勢の子どもが置いてきぼりになっている授業が目立つようになり、しかも授業そのもののレベルがずっと下がりました。こんな偽物の「優しさ」が研究を崩壊させました。
 
個にこだわっている時点で「学び合い」ではありません。
個に合わせた「学び合い」なんてありません。
個にこだわっているうちは、クラスの学力は伸びません。