反論の反論5

21)小学校の下学年が椅子に背筋を伸ばして座る姿は極東型の典型的な学習スタイル。なぜ児童は床で学びを展開するかというと、それが子どもの「高さ」なのだ。子どもを集めるときには床や低テーブルや畳、カーペットなどが適しているのはこのためだ。子どもの一面しか見ていないとこうした姿が気持ち悪く写る。
 
22)1対n個での学習も、評価もこれまで何十年もシステム化され、提言され、指導されたが結局、それは一部の上位の児童や生徒にしか通じてはいない。そのシステム化の影で多くの児童生徒が「参加さえできない」という状況に陥っている。どんなに優秀な児童生徒が日本を発展させようと努力しようとも、学ぶということから逃げだし、諦め、苦しんでいる多くの子どもがいる限り日本の社会は決して明るくはならないだろう。
 
23)現状の「学び合い」が完璧だとは私も考えてはいない。でもそれは芦田氏の言う評価を取り込むことによってさらに洗練されていくことでしょう。「学び合い」の実践者はこれらを取り込んでいきましょう。よい機会を与えてくださった芦田先生に感謝です。