予告第3弾

教育書の多くは教師側から見た子どもの世界です。では子どもは一体どのように授業を見ているのでしょう。みゆき会では、震災時にこども未来会議を開き、子どもが教師や親(保護者)に何を求めたいか、どのように学びたいのか話し合いました。
僕らの実践は常に「子どもの側」を意識しています。これを即時フィードバックしていくことで、授業を安定的に運営していくことができるのです。子どもは何に戸惑っているのか、そんな戸惑いにどんな手を差し伸べられるのか。僕らはそれらを「教師という人としての能力」にすべて依存させるのではなく、システムとして緩やかに誘導していくことを考えてきました。そうしたシステムの先にこそ協同的な学びがフィットするのです。つまり協同的な学びとは、それに対応したカリキュラムがあってこそ、本領を発揮できるのです。しかし、多くのカリキュラムは教師側の視点から放たれるものばかりです。また、「授業」という同じ時間を共有しても、ベテラン教師と新米教師では授業の見方が異なりますし、学習の上位と下位の子どもでは別の時間が流れているのです。
若い教師からも子どもの側からも「学びの先が見える」そんなカリキュラムが今求められているのです。