後援会

高橋さんのエントリーがおもしろいので、そこにかぶせます。
http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/nao_taka/20130926/1380204828
 
僕は学習の仕組み作りが好きなので、既存の学習だけでなく、新しい実践も取り入れてどんどん楽しみます。しかし、こうした実践は当初は、揺らぎが大きいものです。一歩間違えれば、子どもの路頭に迷わせてしまうことになりかねません。「今年は失敗したから来年は〜」というのは、教師としてダメな考え方で、少しでも違和感があるうちに(出血の少ないうちに)、すぐに手を打たなければ、僕の犠牲になってしまうのは子どもなのです。
 
新しい実践を取り組もうとするときに僕は、まずその実践を何度もシミュレートします。僕の学習に真っ直ぐに取り組んでくれる、いわば僕の「後援会」となる数名の子どもをモデルにして、イメージを作ります。そうして実践を始めて行きます。そのシミュレーションモデルと実際との比較を通して、違和感がないかどうかを確かめます。違和感があれば、その日のうちに軌道修正をかけていきます。僕の授業ではそうした実践の核となる子どもがとても大切な存在なのです。
 
高橋さんの言うように、学級の子どもの支持率ってとても大事なことです。とりわけ、その教師の後援会となる、クラスのキーパーソン(でも決して成績が優秀であるということではありません)が、その授業のモデルとして他の子どもを引っ張っていってくれます。

では、そのキーパーソンとはどんな子どもなのでしょう? それは、「おもしろい」「やってみたい」と声を上げてくれる子どもたちです。
 
「校庭10周走ってみない?」「はしりた〜い」
「予習やってみたいと思わない?」「やってみた〜い」
「こんな宿題やってみたいと思わない?」「やりた〜い」
 
こんな「声」を上げてくれる子どもたちです。こうした子どもたちが周りの子どもたちからの支持率を上げてくれるのです。こうした強力な後援会があると教師はどんな取り組みをしようとも、ある程度は子どもたちが付いてきてくれます。
 
僕にはこうした優秀な後援会の子どもたちがいてくれるので、新しいことにも積極的に取り組むことができるんです。
 
さて、あなたのクラスでは誰がキーパーソンでしょうか? 来週の月曜日、ぜひ教室を眺めてみてください。