放射線の現状 その1

しばらく、放射線の現状について書いていないのでこれからのこと、これから心配なことについて書いています。
 
まずは最も懸念していること。
 
それはやっぱり甲状腺検査の結果です。
どう冷静に考えても、4割以上の子どもに嚢(のう)胞が見つかること事態がおかしい気がします。嚢胞とは液体状の袋のようなもので、そこの臓器の炎症などが原因となることもあります。嚢胞自体は特別なものではないことが分かっていても18歳以下にそうした嚢胞がみられることが本当に「正常なのか?」と問われれば「分からない」というのが正しいことでしょう。
 
そもそも健常な子どもの大規模な超音波検査のデーターが無いのですから誰も分かるわけありません。そのためには西日本の子どもたちとの比較が必要です。そのための比較検査がされることを望みます。
 
また、データーの開示が非常に「あいまい」なのも気になります。年齢別にデーターがあれば、かなりはっきりと「見える」はずです。それなのに年齢別にデーターを出していないことが気になります。もしも、年齢が上に行くほど嚢胞の割合が増えるのであれば心配ないし、逆に下に行くほど嚢胞の割合が増えるのであれば、ヨウ素131の影響を考えなくてはいけないからです。
 
これまでに一人の甲状腺がんが見つかりましたが、その年齢が分からないので、やはり判断がつきません。年齢がとても低ければやっぱり放射線の影響も考慮しなければならないのですから。

とにかく情報が個人情報保護を目的にあまりにも大ざっぱなものでしかありません。科学的に考えていく材料を与えるのか情報公開の役割ですよね。情報があれば安心できるし、問題があっても対処は素早くできます。そうしたことをしないのはやっぱり欺瞞だと取られても仕方がないですよね。
 
甲状腺検査はこれから汚染の比較的低い、県南や会津地方に広がります。そこでのデーターとつきあわせていくことで、本当に放射線の影響は無いのかどうかはっきりしていくと思います。