特別活動

特別活動のことについては今まで何度か書いてきました。
 
http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20110128/p1
http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20120416/p1
 
ぼーっとテレビを見ていたらこんなCMが。。。
 
http://www.ad-c.or.jp/campaign/self_all/02/index.html
 
時代錯誤も甚だしいのですが、単純に笑えないところもあります。
未だに学級には「でんき係」「くばり係」「こくばん係」「まど係」なんていう写真入りの掲示が堂々と貼ってあります。
 
そもそも係活動って何でしょうか?
 
学習指導要領の学級活動は

〔第1学年及び第2学年〕
 学級を単位として,仲良く助け合い学級生活を楽しくするとともに,日常の生活や学習に進んで取り組もうとする態度の育成に資する活動を行うこと。
〔第3学年及び第4学年〕
 学級を単位として,協力し合って楽しい学級生活をつくるとともに,日常の生活や学習に意欲的に取り組もうとする態度の育成に資する活動を行うこと。
〔第5学年及び第6学年〕
 学級を単位として,信頼し支え合って楽しく豊かな学級や学校の生活をつくるとともに,日常の生活や学習に自主的に取り組もうとする態度の向上に資する活動を行うこと。
 
学級の仕事の分担も学級活動の中に入っていますが、「まど係」って自分たちの楽しい学級作りのためにで話し合って決めることでしょうか?
違いますよね。こんなもの日直の当番の仕事でよいわけで、話し合って決めることは自分たちの学級をどのように「楽しくしていくか」ということです。
 
上記のCMを作成した人はきっとひどい小学校時代を過ごしてきたのでしょうね。これは不幸なことで、その責任は学校にあります。
 
今でも多くの学校で「そうじ係」とか「くばり係」なんていうものが6年生でさえ行われているところがたくさんあります。これは教師の怠慢だし、こんなことを40過ぎてもやっているとしたら、授業の質もかなり低いと断言できます。ですから教室の掲示物をみれば、その教師がどんな考えを持っているのか係活動の見れば一発で分かるのです。
 
何度も言ってきたように学校教育の根幹は特別活動だと私は思っています。ちなみにうちのクラスでは係活動の時間は、ほっとくと1日中やっちゃうので、どうやらせないか(つまり効率よく進められるか)をアドバイスすることに悩みます。だって「楽しい学級」を作る仕事なんですもの。子どもたちだってずっとやりたいに決まっていますよね。
 
ですから私は学期末のお楽しみ会なんてやらなくなりました。学期末だからじゃなくて、やりたければいつでも子どもたちの手でやることにしています。
 
子どもたちには「もし、学校が楽しくないなって思ったらあなたたちの負けよ!」と日々言っています。「そのための物とお金と時間をあなたたちにあげるのが先生の仕事ね。」とさらに付け加えております。
 
CMのように「嫌なことをみんなのために我慢してやる」美徳であるような姿ですが、こんなものをやっているからいつまでも心の荒れが収まらないのでしょうね。