で、結局誰が悪いの?

震災から1年が過ぎてようやく原発事故の責任問題についての調査報告や喚問などが行われるようになりました。
 
原発事故からずっと情報を追ってきたものの一人としては本当に腹立たしいことばかりです。結局は誰も「自分が悪かった」なんて言わないのですもの。
 
炉の爆発後に「どうして北西方面で調査をしているんだろう?」ふと疑問に思ったのを思いだします。「白いバンの車から線量計を出して人たちがいた。何をしているのか教えてくれない」こんな話がネットで話題になっていました。今になってそれは文科省speedi予測による調査だったなんて話が出てきています。そこに住民がいて予想と実測があってることが分かっているのに何も示されませんでした。
 
また学校の20msv問題も同じです。ちょいと「icrp publication 103」を読めば20msvなんて言うのは大人が緊急避難時に浴びてしまっても仕方がない線量の上限であり、子どもの被曝は1msvと明記されています。こんな情報はネットでいくらでも読めたはずです。子どもでも20msvで「大丈夫」と言っていた人はいったい誰なんでしょう? 
 
聞こえてくるのはみんな「仕方がなかった」「知らなかった」「消した(福島県にはspeediのデーターが大量に送られてきたので廃棄した)」(笑)「分からなかった」こんな話ばっかりです。本当に嫌になる話です。
 
もしも、初期の状態でこれらの情報が円滑にいき、子どもの防護が最優先されたら、今もなお放射線に悩んだり悔やんだりする親は少なかったのではないでしょうか?
 
これらは自分の仕事にも当てはめることができるのかもしれませんね。
そんな責任のない仕事にならないようしたいと思います。